ここ数年、大塚久美子社長率いる「大塚家具」は窮地に立たされっぱなしだった。さまざまなところと提携するとか支援を受けるとかしながら、何とか生き延びている。そして、ここにきてヤマダ電機の“子会社”となることが明らかとなった。“家具”と“家電”は相性が良いとの判断に基づく。実はヤマダ電機の方も業績は下降気味で、子会社化されたから大丈夫というほど“安心な関係”ではない。私はこのブログでも「大塚家具」について、或いは社長の大塚久美子氏について過去に書いた。元々、家具店の“お嬢様”として育っている久美子氏は、俗に「家具屋(かぐや)姫」と社員から呼ばれるような存在だった。けれども、彼女が社長として打ち出した方針は、これまでの“高級志向”ではなく、“中級志向”でいくというものだった。なぜ“生い立ち”を活かそうとはしなかったのか。「姫」で育っている人が「中級家具」を売れるわけがない。「ニトリ」が成功したのは、元々が“極貧”の中で育っていたからだ。極貧で育った人は、極貧の気持が解かり、いかにして“良いものを安く手に入れるか”という知恵に長けている。同じことをマネても太刀打ちできるわけがない。しかも、久美子氏は独身を貫いている。“一般的な家庭”を持ったことのない彼女が“一般的な家庭・家族”を相手に商売をするのは得策ではない。運命的にも、彼女の場合、四柱命式では「梟神(偏印)」が強い。梟神は子供運が乏しく、時として子供や家族と離反しがちである。そういう命式を持った女性が“一般的な家族向きの家具”を売ろうとしても難しいのだ。「ニトリ」のような家族向けの“薄利多売”方式ではなく、最初から“富裕層向けの高級家具”に特化した事業を進めた方が成功しやすいのだ。特に、若くして成功している“独身女性社長”や、それを目指している女性達にターゲットを絞って販売していく方針に切り替えれば必ず成功する。日本的な「高級姫家具」こそ「大塚家具(この名称自体も切り替えた方が良い)」が再浮上する一番の秘訣なのだ。ただ今回の“子会社化”は、一つの「運」を呼び込むうえでは大変に良い時に行った。ホロスコープで観ると、現在トランジットの冥王星が出生時の冥王星と120度の位置にある。これは「復活」のチャンスなのだ。さらに木星も木星に対して120度の位置にある。マスコミを活用して「アールヌーボー的高級家具の復活」を宣言すれば、蘇ることが出来るに違いない。
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