「運命」というのは、どこでどう働くか誰にもわからない。その日、たまたまゴミ収集車の到着が遅れた。もしも、いつも通りの時刻に来ていれば、ゴミ箱の中身はすべて一括して収集車に回収され、押しつぶされて“その命”も果てた。ところが、その日は定刻よりも遅れた。丁度その時間帯に、天使の女性は野良猫たちにエサを与えていた。けれども、その女性の行為は、必ずしも周辺住民からは歓迎されていなかった。「天使の女性」ではなく「物好きな女性」或いは「おせっかいな女性」とみられていたのだ。その日に限って、一匹の猫だけがゴミ箱の周辺に居た。だから、その近くまで女性もやってきた。そしてゴミ箱の中から“鳴き声”がしていることに気付いたのだ。ゴミ箱(ゴミ捨て場)と言っても、日本のように“簡易の金具箱”ではない。ギリシャ南部のカラマタ市のそれは石造りのガッチリとした円筒形であり、底まで3mはある。円形の丸い蓋がついていて、それを開けてゴミを投げ入れる方式だ。したがって、鳴き声はしても、外からは見えない。最初は動物の鳴き声かと思ったが、やがて人間の赤ん坊の“泣き声”だと女性は直感した。慌てて警察に通報し、ゴミ箱の蓋を開いて中を覗いた。それらしきものは見えない。けれども“泣き声”は乳児のものだった。付近を歩いていた人達にも声をかけ、救い出そうとした。何人か寄って来たが、中を覗いても何も見えない。“声”はするが、どこか動物のようでもある。「ネコなんじゃないの」とスタスタ歩きだす人もいた。誰も真剣に救い出そうとしない。やがて、警察から救急隊が着て、紙袋に入っていた赤ん坊を救い出してくれた。こうして“棄てられた命”は救い出されたのだ。もし、ゴミ収集車が定刻通り到着していたなら、ゴミ全部を引き上げ中に放り込み押しつぶすので、間違いなく死んでいた。また「天使の女性」がいなければ、その泣き声は誰にも気付かれなかった。そして野良猫が一匹だけゴミ箱の方へ行かなければ、その女性も傍まで行かなかった。「神」はいるのか、いないのか、誰にも答えられない。
世の中にはいろいろな親子がいる。子供の頃には反発していたのに、いつの間にかその親と“同じこと”をしている場合なども多い。そういう点では「工藤夕貴」という女性も、そういうひとりかもし 続きを読む
わたしのように長く運命学と向き合って生きて来ると、だいたい“その人”がどういった人生を歩むのか、大方のことはホロスコープや四柱推命式を観て判別がつく。単純に言えば「この人は幸運な人 続きを読む
よくテレビのバラエティー番組で、その人が辿ってきた人生を“グラフ化”したりする。あれは、あれで“判りやすい”とも言えるが、実際の日々というのは、そんな“グラフ化”できるほど単純なも 続きを読む
世の中に“勝気な人”というのは、いるものだ。その典型がトランプ大統領とデヴィ・スカルノ元大統領夫人だ。共に高齢であるが、まだまだ意気軒高。特にデヴィ夫人の方は85歳だが、今年夏の参 続きを読む
久しぶりに公の場に登場した深田恭子氏。中国版「X」である「微博」の文化交流に対して貢献された著名人を表彰するイベントに白いドレス姿で出席したのだ。こういう“晴れやかな場”というのが 続きを読む
ときどき思うのだ。やっぱり、女性は「すごい」と……男性はムリだな……と。昨日、札幌に隣接する石狩市で出産児の遺棄事件があった。戸建て住宅の傍の灯油タンク下の片隅に、ショルダーバック 続きを読む
いろいろ問題が指摘されながら、とにもかくにも「大阪万博」がスタートした。このところ、いろいろなところでコメンテーターとして忙しい橋下徹氏が万博について“よいしょ”している。橋下氏が 続きを読む
昔から“力で抑えこもう”とすると逆効果で、かえって団結力が増してしまうものがある。その代表的のモノの一つが「信仰団体」だ。昨日、韓国のソウル郊外では旧統一教会である「世界平和統一家 続きを読む
昨日、元参院議員であった広瀬めぐみの「詐欺罪」が確定になり、彼女が有していた“弁護士資格”も無効となった。つまり、彼女は既に議員職を辞職し、政治家としての資格を失っているが、それに 続きを読む
日本のような“国土の狭い国”においては、道路幅も元々広くは作れない。だから、どの街であっても横断歩道は必ずあって、通常は“そこを通る”のが歩行者の決まりとなっている。ところが海外に 続きを読む