週刊文春で今年3月21日に首を吊って自殺した愛媛の“農業アイドル”「愛の葉」主力メンバー大本萌景(おおもとほのか・享年16)さんの母親が、娘が自殺に至った経緯を詳細に語っている。それを読むと、これは明らかに事務所サイドに問題があったと認識せざるを得ない。考えてみれば「アイドル商法」花盛りの現在、多くの児童が“アイドル”として働いている。当然のことながら、彼女たちは学業と仕事を両立させていかなければならない。自殺した萌景さんの場合、中学生で仕事を始めなければならなくなった。そうするとどうなるかというと、高校さえも満足に通えなくなるのだ。もちろん、このような事務所ばかりではなく、学業優先に配慮してくれる事務所(企業)もあるには違いない。けれども、何人ものアイドルグループの中で彼女のような「看板」は通常外せない。ほとんどの場合「アイドル商法」には資金援助するスポンサーが付く。地方放送局や有力プロデューサーが支援する場合もある。つまり、その子がいるから人気があり、人が集まる。企業スポンサーも付く。そうすると各処でのイベント興行でも“その子”を外すわけにはいかなくなるのだ。彼女の場合、通常の高校出席は難しくなったとして通信制の学校に入ったのだ。それでも、日曜日など直接の講義には出席しなければならない。ところが土日というのはアイドルにとっては“かき入れ時”なのだ。イベントが入りやすい。こうして彼女は、通信制の高校さえも満足に出席できなくなってしまった。事務所側に掛け合っても、われわれは契約書にそった仕事の仕方だということではねつけられる。結局、彼女は通信制高校を辞めて、事務所側が勧めた全日制高校へと編入しようとした。最初、入学費用等は事務所側が立て替えるというような話だったようだ。それがいつの間にか、貸せないという話になり、最後は逆に“契約違反”として1億円の要求があった…可能性まで指摘されている。滅茶苦茶なのだ。ただ普通に“高校に通いたい”という願いさえも、この事務所は「契約」をたてにとって無視しようとした。「全国区のアイドルになりたくないのか」という“殺し文句”は、おそらく彼女だけでなく、全国に何千人いるのか知らないが、多くの“無名アイドル達”に発せられているに違いない。何らかの規制が必要な時期に来ていると言えないだろうか。
通常、政治家が“新党”を結成すれば、なんとなく一時的ではあっても“新鮮な雰囲気”が漂うものだ。ところが、今回の新党結成の記者会見は、そういう“新鮮さ”というものがまったく感じられな 続きを読む
単身者や核家族が多くなったことで、ペットを飼う人たちが増えている。犬や猫だけでなく、近年は“さまざまな生き物”をペットとしている例が多い。彼らのほとんどは、そのペットを「家族」とし 続きを読む
ときどき歴史上の人物が、歴史遺産的な事柄に対して貢献していた事実を知る。今回の貢献も、地味だが貴重な貢献と言える。ユネスコの「世界の記憶」国内候補として文部科学省が「三種の仏教聖典 続きを読む
人は最終的に“自分の居場所”を求めて生きて行く。どんなに恵まれた環境でも、そこに“自分が居ない”と思えば、その中で“倖せ”を実感することはできない。人は、本能的に“ここが自分の居場 続きを読む
歴史というのは、時として“逆戻り現象”を生み出す。日本は昭和初期(1920年代後半)の頃、結婚の7割以上が“お見合い”によるものであった。それが徐々に“恋愛結婚”が増えていって19 続きを読む
昔から「死人に口なし」というが、わたしは前から疑っている。ほんとうは死人でも“口がある”場合があるような気がするからだ。特に、殺人事件とか予期せぬ事故に巻き込まれるとかして亡くなら 続きを読む
作家の伊集院静氏が亡くなった。わたしがこの人に注目したのは、彼がまだ作家デビューしたての頃、たまたまその履歴に作詞家としてのペンネームがあり、その名の方で想い出す作品があり「おもし 続きを読む
きのう夕方、横浜に新しく出来た2万人収容できる大型ライブ会場で殺傷事件が起きた。ライブを視に来ていた40代女性が帰り際の通路付近で何者かに刺されたのだ。最初は気付かなかったというく 続きを読む
一時期、タレントの渡辺満里奈氏は“癒し系バラドル”のような存在で多くの男性たちから人気があった。それだけに“ネプチューン”の名倉潤氏との結婚は意外な組み合わせのような気がしたものだ 続きを読む
われわれはどうも誤解しているようだ。北朝鮮が“貧しく遅れた国”だという風に……。そう、誤解なのだ。もう北朝鮮は貧しくもないし、遅れてもいない。確かに、そういう部分も昔はあった。だが 続きを読む