「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「強さ」&「弱さ」NHKの“アントニオ猪木”


最近のNHKは「おやっ」と思うような人物を番組として扱うことがある。今回のNHK・BS「燃える闘魂-アントニオ猪木ー病床からのメッセージ」も、そういう番組の一つだった。どういうものか格闘技者には、その晩年に不遇の人たちが多い。その一人がアントニオ猪木氏かもしれない。彼には“プロレスラー”としての顔、“政治家”としての顔、“実業家”としての顔、の三つがある。このうち、ほんとうの意味で成功したのはプロレスラーとしてのアントニオ猪木だけだったかもしれない。ただ政治家としても単身“イラクの人質救出”に乗り込んだり、単身“北朝鮮外交”を展開したり、実業家として“未来を意識した事業”をいくつも試みていた。ここ数年は入退院を繰り返しているニュースが多かった。昨年の年末には敗血症で緊急搬送もされている。また今年3月には“死亡説”も出た。私は、そのすぐ後でブログに《今年は「食神」運で或る程度の回復は可能》と書いた。文字通り、そういう状態となっている。確かに“死亡説”が出たころの猪木氏には“生気”がなかった。ミイラのように痩せ細り、とても回復できるような状態には視えなかった。もちろん現在でも、血液循環が悪くなる難病に侵されたままである。そういう中でもTVの密着取材を許した。彼自身は「強いイメージばかりじゃなくて、こんなにも弱くもろい、そういう人間としての場面があっても良いかな」という気持ちでOKしたと語っている。そうなのだ。人間は誰でも弱い。そして、その“弱さ”をさらけ出せる人間は“強い”のだ。本当に“強い人間”でなければ、“自分の弱さ”はさらけ出せない。特に、猪木氏のように現役時代に“無敵”を誇っていた人物は“弱弱しい姿”は見せたくないに決まっている。けれども、そうすることで、もしかしたら“生きることに絶望して”投げやりになっていた人とか、“生きることに疲れて”自ら死を択ぼうとしていたような人が、人間は誰でも同じだということに気付いて、運命は“残酷なもの”だということに気付いて、そこから奮起して立ち上がるかもしれない。人は、強さを観て“勇気”をもらうよりも、“弱い中での必死さ”をみて“勇気”をもらうことの方が多い。だからこそ、アントニオ猪木の「弱さ」は価値があるのだ。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言