よく「一つの時代が終わった」という表現をするが、確かに世の中には「その時代だから…」そういう生き方ができたとか、そういう生活を可能にしたとか、そういう人達がもてはやされたとか、言える“象徴的な場面”というものが存在する。われわれは嫌でも“今という時代”の中で生きている。つまり、大きく言えば歴史、時の流れ、時代的な流行や変化というものを受け止めながら生きている。そこから逃れるすべはない。どんなに“あの時代は良かった”とか言っても、その時代に戻ることは出来ない。「風水」という思想は“自然との調和”ということを第一に掲げる。それが“幸運をもたらす”という考え方に立脚した呪術だ。そうだとすれば「時代の趨勢」には誰も逆らえないのだから、その時代を“自然界”と捉えるなら、時代に即して生きること、単純な言い方をすれば“流行に乗っかって生きること”こそ、“風水思想”そのままの生き方といえるのではないだろうか。何を行うにしても、“今の時代”ということを常に意識し、今の時代に逆らわないような形で物事を行えば、スムーズに運びやすいということかもしれない。ただ誤解してほしくないのは、これは“物まね”や“人まね”をしろということではない。「時代が何を欲しているのか」その部分に敏感になって、むしろ少しだけ“先取り感覚”で物事を行うことが、一番良いのかもしれない。もっとも口で言うことは優しいが、“時代の要求”を先取りしていくのは容易ではない。ただ、いくつか“ヒントとなるもの”がある。その一つは「新規上場してくる注目株」。これは次代を担う企業の登場で、今後の発展が予測される社会・分野を知るのに役立つ。その一つは「来年のファッション」。文字通り、今後流行していく可能性のある“色”“形”“素材”“雰囲気”などを知るのに役立つ。その一つは「流行歌」。文字通り時代を反映するのが流行歌だ。それも新人の流行歌だ。実際には“ちょっとだけ先を行っている歌詞”が若者にはヒットしやすい。これらを吸収していけば、間違いなく「時代」は把握できる。問題は、それから先だが…。
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多くの人たちにとって「えっ、そんなことで⁉」と思うようなことでも、本人にとっては“生きるか、死ぬか”のような出来事と言うのはある。ただ多くの人は一応、そういう時でも我慢というものを 続きを読む