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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「覇者としての日本」を、観ること…叶わず⁉


歴史を観ると、どの王国でも帝国でも“栄枯盛衰”がある。長続きする場合でも“何百年間”かが、その国が繫栄していく限界のような気がする。世界的に観ると、もっとも長く繫栄していたのは約3000年間にわたって栄華を極めた「古代エジプト王朝」のような気がするが、実際には“古王国時代”と“中王国時代”と“新王国時代”と“末期王朝時代”とに分かれるもので、それぞれの繁栄期はせいぜい300年~400年くらいのものである。「日本」の場合には、一応“江戸時代”がもっとも安定して長く繁栄していたよう感じられるが、近年の「日本」は“バブル崩壊後”に失われた経済力を立て直すのに必死で、どう視ても“繁栄している国家”という印象ではなかった。その間に覇者となり、世界をリードするようになったのは「アメリカ」であり「中国」だった。ところが、その中国がここにきて急速に“危うく”なって来ている。わたしは三年ほど前であったか、或いは二年ほど前だったかハッキリしないが≪中国はデフレに、日本はインフレに…≫というコラムを書いた。その当時は、まだまだ“そういう雰囲気”は微塵もなかったが、近いうちにそうなっていくだろう、という予見の形で書いておいた。それが、ここにきて確実に実現化しつつある。あれほど“デフレ”に苦しんでいた日本が、いつの間にか脱却をして、徐々に“インフレ”に移行し、逆に中国の方は意図したものではないが間違いなく“デフレ”方向へと動き始めている。その国の経済が上向くと、黙っていても徐々にモノの値段が上がっていき、その国の経済力が下降していくと徐々にモノの価格が下がっていく。これまで中国の経済発展に期待し、投資してきた各国がいっせいに“その投資資金80%以上”を撤退し始めたのだ。その“行き場を失った投資資金”が「日本」に向かおうとしている。もちろん、その全部ではなくまだ半分にも達していないが、それでも「日本」の比率がもっとも多くなってきた。東南アジアの各国も、一時期ほどの急成長ではなくなってきた。つまり、中国が減速したことで、東南アジアの各国も、その影響を少なからず受ける。その影響が比較的少ないのが“わが日本”なのだ。そして、日本はアメリカと経済的な面でのつながりが強まって、国を挙げて本気で“半導体事業に取り組む”姿勢を明確にしたことで、そして何よりも“デフレ脱却”が視えたということで、30年後くらい“次代の覇者”になりうるかもしれない……という期待がかかり始めている。せっかく、そういうことで“繁栄の階段”を一歩だけ踏み出したあたりだが、もう“その階段”を登りきる頃には、わたしの生命は尽きているはずで、つまり「覇者としての日本」を観ることはできない。だが、ほんとうに覇者になどなれるのか……夢見る程度がいちばん良いのかも……。
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