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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


すぐ「昔に戻れる」二人と「戻れない」二人


お笑いコンビの「ピース」が6年ぶりに日本で「トークライブ」を開催するらしい。2017年に綾部祐二氏が日本を離れてから、初めての帰国であるらしい。6年ぶりに戻って古巣で“6年ぶりとなるコンビ”で仕事をし、またすぐアメリカに戻っていくに違いない。最初はニューヨークに暮らしたが、現在の拠点はロスにあるらしく、自宅に完成したガレージの写真などが公開されている。アメリカ在住の日本人女性と結婚したというニュースは伝わったが、それ以外は仕事もプライベートも未公開のようである。一方の又吉直樹氏の方は現在は7割方“作家業”がメインとなっているらしい。芥川賞を受賞し、人気作家の仲間入りを果たしたが、その雰囲気などはピース時代とほとんど変わらない。元々あまり明るい方ではなく、口数の多い方でもないから、芸人よりは作家業の方が雰囲気的にも向いている。ただ、この二人は別に“喧嘩別れ”をしたわけでもなく、仲が悪くなったわけでもない。お互いの性質を知り尽くしている二人は、適度な距離間でいまも続いている…という感じなのだ。男性同士のこういう関係は長続きする。互いに認め合っているから、又吉氏は未だに「綾部さん」という言い方をするし、綾部氏は「(作家)先生」という言い方をする。おそらく、今度の「トークライブ」も二人からの発案というよりも、吉本興業からの提案なのではないだろうか。それに、ふたりが「良いですよ」と答えた形のような気がするのだ。なぜなら、双方とも“そのこと”に対して特別意欲的だったわけではない。別に綾部氏は、日本に戻るための布石を打とうとしているわけではない。もしも、そういう気持ちがあるのであれば「昔の写真」とか「想い出の話」とか、そういうものをさりげなく加えるだろう。けれども、彼のコメントにはそういったものはない。最後のコメントは横文字だ。それは自分がもう「そっちの人間だよ」とさりげなくアピールしているかのようである。おそらく今回のトークライブでも、現在の“本業”的なものとか、暮らしぶりとかについては、あまり話そうとしないのではないか。何となくの日本との違いなどで“笑い”を採ろうとするだろう。そして、又吉氏も“その部分”については追及せずに、作家とは異なる新鮮な芸人の舞台を懐かしみながら、いまの自分を再確認するだろう。そうして二人は吉本興業の進める“次の舞台”には、やんわりと“断り”を入れるのではないだろうか。
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