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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


みんな一緒⁉の「大安・天赦日・一粒万倍日」


日本人は基本的に“みんな一緒”というタイプの占いが好きである。だから、こういうタイプの占いが受ける。昨日は暦で「大安」「天赦日」「一粒万倍日」が重なった。それゆえに芸能人たちが何組も入籍したようだ。本来であれば、占い師として“悦ぶべき現象”なのかもしれないが、正直、残念な気持ちの方が強い。なぜ残念なのかというと、この「暦日占い」に用いられている資料は江戸時代のそれと何ら変わらない。つまり江戸時代の頃の人たちと同じような感覚で「幸運な日」のスタートと信じて“入籍日”として選んでいるのだ。たとえば「大安」だが、これは“六曜”と呼ばれる占いから来ているもので、6日ごとの循環暦である。したがって、幸運ではあっても6日に一日はやってくる日なのだ。つまりは、その程度の幸運だということなのだ。「天赦日」にしても二か月に一度はやってくるもので、「一粒万倍日」は一か月に二度とか三度とかやって来る。だから、これら全部が重なったからと言って“特別幸運な日”とは言えないのだ。ところが近年は、この三つが重なる日を“最高の吉日”として喧伝する人たちがいる。いわゆる“エセ占い師”の人たちで、彼らのおかげで江戸時代の「暦日占い」は未だに健在なのだ。日本人というのは“みんな一緒”であることを好むので、こういう占いが昔からもてはやされる。極端な話、昨日がそういう日だったとしても当然のことながら、みんな一緒に幸運を享受できるわけではない。そんなことは芸能人たちだって知っているのだが、それでも“倖せの御裾分け”的な感じで、この日に入籍するカップルが多いようだ。ただ偶然というべきか、ホロスコープや四柱推命式の個人的な出生図で観ても、結婚にとって“好ましい日”に該当しているカップルが多かった。ちなみに「天赦日」というのは「恩赦」と似たような意味合いで、たとえ罪を犯していてもこの日だけは許される日…のような意味合いの日だ。また「一粒万倍日」は一つの種から無数の実がなっていくような繁栄を約束する日…のような意味だ。その割には該当日が多いのはちょっと気になるところなのだが……。
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