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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


タコスを差し出したら、クマは襲わなかった‼


日本各地でも、最近は「クマ出没」のニュースが多い。特に私の住む札幌は市街地付近まで見掛けることが多くなったから、地域によっては“危険区域”が存在する。さすがに住宅の密集地には出ないが、山の出入り口付近や川伝いに沿って歩く習性を持っているから、そういう場所に戸建てで暮らしている人達は要注意と言える。日本では昔、クマに出遭ったなら「死んだふりをしろ‼」とよく言われた。もっとも、驚きで腰が抜けてしまうとか、身体が固まってしまう場合を除けば、死んだふりなど普通は出来ない。野生の動物は眼が合うと互いに“睨み合う”時間を持つ。相手を威嚇して“立ち向かおうとする”場合が多い。わたしは以前ある冒険家の本を読んだとき、クマと出くわして“睨み合い”を続けること5分、一瞬でも眼を逸らしたら襲ってくると解っていたから、死ぬ気で睨み続けていたら、やがてクマたちは静かに立ち去っていった……という体験が記されていた。ただ、そんなに長時間、自分ならとても無理だと思ったものである。昨日、ネット上に「クマがお誕生日会にやって来た」動画が掲載されていた。場所はメキシコのヌエポレオン州の公園だ。そこで行われていたのは15歳の息子のための“ささやかなお誕生日会”だ。勝ってきたタコスなどのごちそうをテーブル上に広げて、みんなで食べていたその場所に、突如、クマが「俺も混ぜてくれよ」とばかりにしゃしゃり出てきたのだ。動画はそのクマが実際に食べ始めてから去って行くまでを撮影したものだ。とにかく、家族は逃げる余裕もなかったのだろう。或いは「逃げたら襲われる」ことを解っていて、微動だにせず、そこに座ったままでいたのかもしれない。ただ当たり前だが目と鼻の先に文字通りクマがいる。クマはタコスが気に入ったのか、むしゃむしゃと食べ満足げにうろつく。家族はいずれも微動だにしない。もちろん、そうすれば襲われると解っているからだ。ただテーブルの上にのっかって食べてから、見回した時の接近度はほんとうに20㎝弱くらいで、それでも家族は微動だにしなかった。それによって、まるで家族など視えていないかのように、ゆっくりとクマが去って行ったのだ。15歳の息子は母親の掌で目をふさがれていた。あまりの恐怖に声を出しそうで、母親が機転を利かせたのだ。こうして、無事「お誕生日会」は貴重な撮影をもたらして終わった。「死んだふり」とまではいわないが「居ないふり」というのは効果的なのかもしれない。
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