私は性格的に最初から“予想がつくもの”を占うことはほとんどしない。まあマスコミから頼まれれば別だが、基本的にはデータ的に“結果が見えているもの”には興味がないからである。アメリカ大統領選挙も、当初から“データ予測”が公表されていて、ここ数日前まで“ヒラリーで決まり”のような状態だったので、あらためて占う気にはなれなかった。けれども結果は“トランプ大勝利”で、選挙の“データ予測は当たらない”ことを見せつけてくれた。そこで以前、親切な方からもらっていたドナルド・トランプ氏のホロスコープを初めて分析してみた。そしてナルホドと思った。それは単に勝利のことを言っているのではない。確かに、トランジットの惑星配置は、彼にとって今年が“激変の年”であることを物語っている。そして、もっとも注目すべきことは、元々彼は占星学的に観ると“文学的な要素”も秘めていたのだが、その素質が今年は極めて強められている…ことである。つまり、彼は今年「脚本家」や「映画監督」のような発想で仕事を進めていくのにふさわしい時期で、そういう意味での演説が展開されやすい年なのだ。実は、私が彼のホロスコープでもっとも注目したのは、太陽と月との180度アスペクトで、完全に太陽と月が向き合っている。こういう人は矛盾が多い。言葉とは真逆な行動をとる人が多い。数多くの実例がそれを証明している。また、仕事と家庭の両立が下手で、必ず、どちらかに“シワ寄せ”が来る。そういう意味では、今回の当選を受けての「勝利宣言」が見事にそれを表していた。彼は、今までののしっていたヒラリー氏を褒め称えたのだ。国内を分断させるような発言を繰り返していたのに、“みんな一緒に”と手のひらを返したのだ。その発言はことごとく慎重で、融和的で、毒牙を欠いていた。彼が就任する1月20日はトランジットの木星が出生時の太陽に対して120度ピッタリとなる。よく女性週刊誌などで“幸運な時期”とされる典型的な配置である。その一方、トランジットの土星の方は出生時の月に0度で貼り付き、太陽には180度となる。女性週刊誌などで“不運な時期”とされる典型的な配置である。さて、元々が「矛盾の王」トランプ氏の“最大の見せ場”となる舞台が見事整っていくのだ。
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