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今日の迷言・余言・禁言

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一文字違い「学校印」“発見した”卒業生が偉い


学校を卒業すると「卒業証書」がもらえる。だが、もしそこに押されていた印鑑が“ぜんぜん違う学校の印鑑”だったら、深い悲しみに包まれるだろうか。いや実際には、そんなことはない。なぜなら、だれも「その間違い」に気付かなかったのだ。気付かなければ、その卒業証書は“正しいもの”として世の中にまかり通る。だから誰も悲しまないのだ。ただ気付いてしまった人物がいた。漢字マニアの卒業生だった。彼も最初は気付かなかった。けれども、彼は漢字の中でも「篆書」と呼ばれる書体に興味を持っていた。だから押されていた学校の角印をじっくりと眺めていた。そのうち、ひょんなことに気付く。「あれ、この角印、おかしくないか⁉」それに気付いたのは兵庫県尼崎市内に住む小学校の卒業生だった。もう卒業から何日も経っている。彼は慎重だった。ほかの文字は合っている。一文字だけあきらかに異なるのだ。だから、まずは篆書体の辞書で調べて「有り得ない」と確信してから学校の方へと連絡をした。現在でも公的文書の多くには「篆書体」の角印が使用されている。「印鑑など止めてしまおう」と言った大臣もいたが、その後はどうなったのか知らない。とにかく未だに“印鑑廃止”の機運は盛り上がっていない。卒業証書には“印鑑”が使用され続けている。その小学校の卒業証書は横書きである。現代的だ。だが印鑑は廃止されていない。左上に、その学校の証明である“大きな角印”、そして右下には卒業時の校長の“小さな角印”。まるでセットのように“二つの角印”が押されている。正確に言うと、押されているように見える。なぜなら、その印鑑は印刷されたもので、実際に印鑑を押した証書ではないからだ。どの学校だって、そうである。ただデジタル印刷に切り替える時に、見本として付けた印鑑の篆書が、そのまま印刷時にも使用されてしまった。その見本は当然ながら別の小学校の卒業証書だった。一文字だけ違っている小学校名の“篆書体角印”だったのだ。もちろん校正時に発見できていれば、こんなことにはならなかったのだが篆書体なのでスルーしてしまったのかもしれない。4年間、553名、誰ひとり気付かなかった。卒業生はもちろん、その父母や担任教師たちも、誰ひとり気付かなかったのだ。篆書体というのは、秦の始皇帝の時代に考案された文字である。つまり、2200年前の文字なのだ。一般の漢字よりもデザイン化されているのが特徴で、或る種、記号のようにも視えないことはない。広大な中国を統一した秦の始皇帝は、われわれにまで影響を与えていたのだ。
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