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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


“儲からない”けど超売れる「レトロな自販機」


私個人は家具やインテリアなどの“アンティーク風”なものは大好きだが、“アンティーク”そのものは好きではない。自販機の場合は“アンティーク”とは呼ばず“レトロ”と呼ばれるが、意味合いとしては似たようなものである。とにかく古くて“骨董品的価値”を持つ自販機が並んでいるテーマパークが神奈川の相模原市にある。実際には「中古タイヤ市場」の社長が、自らの敷地内に趣味的に始めた商売なのだが、最初は7台から始めた“レトロ自販機”がいつの間にか増えていき、今や105台にまでなっている。すべてがレトロな自販機で街中では見掛けることが出来ないようなシロモノばかりだ。けれども社長自身がきちんと配線など修理・補修して見事に蘇らせていく。だから寂れて使われなくなった自販機ばかりだが、ここではいずれも大活躍している。いつの間にか人々に知れ渡って、TVなどでも取り上げられることが多くなって、今や全国的に“知る人ぞ知る”レトロ自販機のテーマパークなのだ。わざわざ“この自販機”目当てに遠方からやって来る。だから夜中まで人が絶えることがない。それだけ“大人気”なのだから、さぞや儲かっているだろうと思いきや、社長曰く「ビックリするほど儲からない」なぜなのかと言えば、各種食材が高騰しているからだ。自販機と言っても、食品類のほとんどは社長自らが“買い出し”に行って調達してくる。だから、ラーメン300円、みそ汁100円、お茶漬け300円、きつねうどん300円、カレー500円で提供できるのだ。すべて“ギリギリの価格”で、これ以上値上げが続くと赤字になる。それでも、自販機の値段は極力上げない。一つには切りの良い値段にしないと、釣銭が足りなくなる。だから値上げできない。売れれば売れるほど、社長自身は忙しくなるが、赤字になっていく可能性も出て来ている。それでも、蘇った自販機たち(⁉)の“嬉しそうな顔”や、その自販機から食品を持って戻って来る“嬉しそうな子供達”を見ると、自販機用の食品作りに精を出さずにはいられない。儲けは“中古タイヤ”の方から出せばいい。そうやって、今後も「レトロ自販機のテーマパーク」は世界を魅了する。
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