北海道の東部に標津町という町がある。そこに、ひょっこり現れたのが「亡命のため国後島から泳いできた」というロシア人男性だった。ところが本人は最初「泳いできた」と言っていたが、日本円を所有し、洋服も濡れていなかった。そこで彼の身柄は札幌に移され、現在も取り調べが続いている。その結果、この男性は3年前までロシア中部のウラル地方に住んでいたが国後島に移住、アルバイトなどをしながら暮らしていたが、8月17日から「行方不明」となっていることが解かった。標津町に現れたのは8月19日なので丸2日かけて「泳いできた」可能性もないではないが、地元民によると、とても泳いで渡れる場所ではなく「ゴムボートを使ったのではないか」という説もある。いずれにしても「亡命」を希望しているらしいことは確かなようだ。一方、北海道の南西部には伊達市という市が存在している。北海道にしては温暖な気候で、自然災害が少なく、本州から移住してくる人たちも多い。観光地というほどではないが、近くには登別温泉とか、支笏湖温泉とか、アイヌ資料館とか、伊達時代村とかがあって、それなりに楽しめる場所も多い。その伊達市の宿泊施設から8月24日に「日本語が通じない中国人女性らしい人が来て困っている」旨の通報があった。そこで、警察署に呼んで事情を聴いているうちに、彼女が「パスポート」を所有していないことが解かった。外国人旅行者によるパスポートの不携帯は、それだけでも「逮捕」できる案件だ。それにしても、なぜ日本語も話せず、パスポートも携帯していないのに、北海道にやって来られたのかが解からない。“泳いで来たロシア人”も謎だが、“パスポートなく入国した中国女性”も謎である。オリンピックのマラソン競技で、北海道の映像が世界に配信された。もしかすると北海道は「暮らしやすそうな街」として“異国人の眼”に映ったのではないか。それはそれで嬉しいことではあるが、きちんとしたルートを通じて来てもらわないと“送り還される”可能性もあるのだ。
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