4月, 2022年

日本の「空き家問題」は“空き家”ではなかった

2022-04-18
「東洋経済」という雑誌で、興味深い事実が指摘されている。最近、少子化が進む日本では「空き家問題」が論じられることが多くなった。けれども実際には「あまり心配する必要はない」とういうのだ。なぜかというと、国の調査で公表する「空き家」には、別荘、相続した実家、賃貸用住宅、売却用住宅が含まれていて、それらを除くと必ずしも“問題視”されるほど「急速に増えてはいない」というのだ。特に「相続した実家」は“物置”として利用されているケースが多く、そこに暮らしてはいないが、ときどき「利用はしている」というケースが多く、われわれが一般的に想像する「廃墟的な住宅」とは異なるらしい。実家を相続した場合に、そういう利用の仕方をしている人達が23%にも達するらしい。確かに子供たちが成長し、実家を離れている場合、親が亡くなって“実家暮し”に戻れるかと言えば、難しいケースが多い。けれどもトランクルームのような役割として利用する価値はある場合が多い。さらに庶民にはなかなか手が届かないが「別荘」を所有している人は意外なほど多いらしい。この場合も、われわれが一般的にイメージする“豪華な別荘”というのではなく、仕事上の必要性も兼ねた“第二の住宅”としての別荘(戸建てやマンション)のようなのだ。さらに入居者が募集されていて、まだ売れていない売却用住宅、まだ借り手がいない賃貸用住宅も、調査上は「空き家」に含まれる。そこで別荘が25%、売却用住宅が13%、賃貸用住宅が4%が、数として加えられているらしいのだ。確かに、どれも「空き家」には違いないが、われわれがイメージする「空き家」とは異なる。だから現在程度の「空き家」であれば、あまり心配するほどの問題ではないという。確かに、さまざまな理由から“本来の家”とは別に“もう一つの家”を所有している人は多い。どうしても、われわれは「別荘」というとセレブ御用達の“豪華な別荘”にしてしまわないと気が済まない性質を持っている。けれども、実際には出張用とか、仕事部屋用とか、療養用とか…様々な必要上から“時々使う家”を所有するケースは多い。大体が日本で“豪華な別荘”を持っている人達は多忙な場合が多い。のんびり、その別荘で癒しの時間を持っているような人は、案外、少ないのかもしれないのだ。

“面白い”けど“しつこい”「詐欺メール」の実態

2022-04-17
私にはときどき「詐欺メール」が送られてくる。いや、ときどきというより、ほぼ毎日と言っていい。昨日は「メルカリ」を語るところからの“詐欺メール”と「三井住友」を語るところからの“詐欺メール”が来ていた。大体、手口は決まっていて、同じ日に大体三通くらい少し時間を置き“微妙に形を変えて”送られてくる。例えば《[三井住友SMBCダイレクト]からの重要なお知らせ》というのが、まず来る。ふ~ん、と思っていると、次に《smbc[重要なお知らせ]三井カードご利用確認のお願い》というのが、来る。おやおや、と思っていると、今度は《三井住友銀行[本人確認]のお願い》などというのが、来る。「メルカリ」の場合も、内容的にはほぼ同じような感じのモノである。これら「詐欺メール」の特徴は、こちらの氏名が記載されていないことだ。例えば「アマゾン」からの場合、ホンモノは必ず“私の氏名”が入った形で、つまり「波木星龍さま」という形で来るのだが、詐欺メールの方は“その宛先名称”のところが「お客様」とか「ご利用者様」という“抽象的な名称”となっていることだ。ただ、それ以外はホンモノのところから来るメールと酷似しているので、そういう部分に注意を払わない方であれば“詐欺メール”とは気付かない。犯罪者たちは、こちらの“情報”が欲しいので、架空名称である「お客様」とか「ご利用者様」という形式で来る。そして、そこにアクセスして「本人の情報を記入させる」のが目的なのだ。だから、微妙にタイトルを変えながら同じ日に“似たようなメール”を3通くらい届けて、本人情報を記入させるサイトに誘導しようとする。ところが私の場合「三井住友カード」も持っていないし「メルカリ」も利用したことがない。したがって、一度も利用したことがないところから「本人確認」とか「重要なお知らせ」とか言われても、そのページを開くことはない。大体、利用したこともないところから「ご本人様かどうか確認するため、一時的に利用が停止となっております」などと言われても「別に停止のままで良いよ」ということになる。こういうものに対して「自分は使用したことがない」などと反応すれば、必ず「お調べいたしますので、お客様の情報をお知らせください」となって、逆に、向こうの“思うつぼ”となってしまう。最近の“この手のメール”はなかなかに精巧で一見しただけでは“ホンモノから送信されるメール”と見分けがつかないようなものまである。ただ「お客様」とか「ご利用者様」とかいう“架空名称”を使うのは、基本的に“怪しい”と思って削除した方が良い。

人間にとって「普通の暮し」が、いかに大切か

2022-04-16
本来であれば、いまの時期、タイでは“水かけ祭り”が行われている時期であったらしい。そこで元々外国人の多い地域や観光客が集まりやすい地域では、いつもの年と同じように外国人たちが“水かけ祭り”を愉しんでいる。ところが感染症を防ぐため、本来“この祭り行事”は今年も「中止」されている。ただ言葉の解からない欧米人たちや観光客たちの行為を“強制的に排除する”ことも出来ず、警察も視て視ぬふりをしながら、取り締まっているのが“タイ観光地”の現状だ。一方、中国の上海では、いまも厳格なロックダウンが継続されている。ただ、それを行っているにもかかわらず、毎日の感染者数は“高止まり状態”が続いていて、市民からはあまりにも強引な“封鎖状態”に対し「解除すべきだ」との声が日増しに高まっている。実は、上海では既に“感染者用の隔離病棟”が満杯となっていて、新たな病棟を確保すべく、国有のマンションや小学校を一時的に「隔離病棟」として用いることが決まった。そのため、そのマンションに居住している住民たちを強制的に移住させ始めているのだ。ところがあまりにも急で強引すぎるので、排除側と住民側との間で激しい衝突が起きているのだ。別に上海では「戦争が起こっているわけではない」のに、実質的には“戦争の街”であるかのように、ひっそりと静まり返っていて、あまりにこういう生活が長く続くと、限界に達した市民の“暴動”が起こりかねない危険な状況に進みつつある。タイの“水かけ祭り”にしても、もう我慢の限界が来ている外国人たちが観光客たちを巻き込んで、“水かけ祭り”というより“水かけ遊び”を愉しんでいる感じであるし、上海の市民たちは強制的な“封鎖状態”が続いているのに“高止まり状態”が継続していて、その効果自体に疑問符が付き始めている。そして「普通の暮し」がいかに重要かを訴えている。人間にとって、いつもの日常が“幸福を得るため”にはいかに大切なことであるか、われわれに改めて教えてくれる。

「正義」が“消し飛んでいく”金正恩氏の成功⁉

2022-04-15
日本人の多くは、欧米の先進諸国的なというべきか、或いはキリスト教的なというべきか「正義」や「幸福」の“ありかた”が唯一無二であると信じ切っている。けれども、長い人類の歴史というか「人間の歴史」を観てみると、必ずしも、そればかりが正しいとも言えないことに気が付く。北朝鮮では今年、金正恩総書記がトップについて十年目にあたるらしい。それを記念し、国民生活向上の証としての住宅建設に力を入れていて、平壌に出来た最新のマンション竣工式に出席した様子が「朝鮮中央テレビ」で報道されていた。特に興味深いのは、その金正恩氏の動静を伝えてきた女性アナウンサー李春姫(り・チュニ)氏の功績に対し、総書記が立派な住宅をプレゼントしたことだ。その新しいマンション内に、ふたりが連れ立って案内される様子が、そのまま放映されている。最新住宅の竣工式に参列した金正恩氏は終始笑顔で、まるで我が家が出来たかのように楽しそうだった。最近の平壌を観ると新しい高層マンションだらけで、これが先進諸国から長年にわたり経済制裁を受けてきた国だろうか、と考えてしまう。今や完全に核兵器開発を再開していて、アメリカ本土さえも射程内にある。欧米の先進諸国は、日本も含めて或る程度共通した“価値観”を持っている。その根底にあるのは“自由”と“平等”と“民主主義”に基づく「キリスト教的な国家観」なのだ。ところが、その国家観は“仲間内”では通用するのだが、そうでないところでは、もろくも崩れてしまう。一見、世界から孤立したように観えた北朝鮮だが、どっこい今やアメリカとも“対等”な力を身に着け始めている。もちろん、その一方では国民の中での貧富の差が拡大し、都市と地方における地域格差も拡大している。だが果たして、それは「北朝鮮」だけの問題だろうか。わが「日本」だって、いつの間にか“さまざまな格差”は広がる一方で、決して平等などではありえない。結局、方法論的には異なってっも、辿り着くところは、そんなに大きく違ってはいないような気がするのだ。かつては“先進国の一員”として、それなりの誇りを持ち、世界的にも優遇されてきた「日本」だが、20年後にその保証はない。もしかしたら「北朝鮮」の方が日本をリードしている、などという“笑えない現実”が待っているかもしれないのだ。

「生きがい」の中で「生きる」ということ

2022-04-14
人間は平等ではない。世の中には、こんな当たり前のことを理解していない人が多数いる。どうして「平等」などと思うのだろう。だから“不遇な状況”に陥った時、立ち直れなくなってしまうのだ。元々が「平等ではないところ」と理解していれば、どんなに理不尽な状況に陥っても「世の中なんてこんなものさ」と落ち込まないで済む。どんな過酷な環境でも、荒野の“水汲みの子供たち”は「神様が居るから、ぼくたちは元気だよ」とほほ笑むことが出来る。「平等」などという言葉に騙されてはいけない。岩手県は私の亡き両親の故郷だが、その岩手県から出た石川啄木の歌に「石をもて 追わるるごとくふるさとを 出でし哀しみ 消ゆる時なし」とある。私の両親もそうだったような気がするが、同じような想いで、小室眞子氏もニューヨークで暮らしているのに違いない。その彼女が世界最大級のメトロポリタン美術館でボランティアスタッフの一人として働いているというニュースが飛び込んできた。正式な職員ではないにしても、彼女自身の資格を活かせる仕事に就いたのは良いことだ。その方が、さまざまな“雑音”に悩まされなくて済む。彼女の場合、既に美術館のホームページ上ではMako Komuro として解説文を寄稿したりしている。日本の国際基督教大学では美術・文化財研究の学芸員資格を取得しているし、英国のエジンバラ大学では美術史の学位を得、レスター大学博物館学研究科では文学修士を得ている。履歴・資格的には夫よりも、彼女の方が社会に通用するのだ。おそらく彼女は、夫の資格取得や収入に関係なく、自分自身も海外で自由に働きたいと思っていたに違いない。日本での仕事は“名誉的な業務”が多く、ほんとうの意味で「生きがい」を得ることは出来なかったに違いない。ほとんどの人は、彼女が「結婚」のためだけに海外を目指したと思っているが、私はそうは思わない。彼女は「生きがいのある仕事」をして、活き活きと暮らしてみたかったのだ。海外の王室の人々との交流の中で「生きる」ということの“真の意味”を教えられたのだ。だからこそ彼女は、東日本大震災の時、身分を明かさずボランティアとして働いた。「石をもて 追わるるごとく……」日本を出たが、無報酬でも“働けること”で生命の息吹を謳歌しているのだ。

私が熱中したドラマは、世界90か国で大人気⁉

2022-04-13
私は見逃したくないドラマは録画で観る。だから一日遅れ、時に二日遅れとなる。まあ、それでも継続して見続けられるなら良い。最近は日本のTVドラマで「これは素晴らしい」と思うものはほとんどない。海外ドラマには時々私を夢中にさせる内容のものがある。5~6年前に観たスペインのドラマ「情熱のシーラ」も私を夢中にさせたが、今回“シーズン4”が終了した「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~」も何年間も、私を魅了したドラマだった。ドラマではあるが、一応、歴史をなぞっている。したがって単なる架空の物語ではない。どうも私は、そういう実在の歴史や事件などに基づいてドラマ化された作品が好きなようで、十代の頃に熱中した「逃亡者」も実在事件をヒントにした作品だった。「情熱のシーラ」も戦時下の女性で実在モデルがいるドラマだった。今回の「オスマン帝国外伝」は第10代皇帝のスレイマンの生涯と、それに付随して登場する実在した女性たち多数の人生模様が描かれている。全312話という壮大な物語で、オスマン帝国そのものの歴史や、その時代を生きる人達の考え方、暮らし方、宗教観や、男女の関わり方までわかる。或る種「その当時をなぞるような」面白さがある。NHKの大河ドラマなども、そういう点では共通なはずだが、役者として出ている人達があまりにも身近すぎるせいなのか、そのドラマ自体に没入できない。それと日本物の場合は、或る程度歴史として既に解かっているので、そういう意味でも入り込みにくい。偶然かもしれないが、私が好んだ「逃亡者」も「情熱のシーラ」も「オスマン帝国外伝」も、世界的に大ヒットしている。今回のドラマは世界の90ヵ国以上で放映され、熱狂的な支持を得ていたらしい。そのせいか、なんと“続編”が出来ることが決まっているようだ。永いドラマが終わって寂しく感じていただけに、次がいつから放送になるのか知らないが、とにかく再び観られると知って、子供のように嬉しい。もう一つ、こういう歴史ドラマは「運命家」という職業である私としては「人間の運命」の勉強になるのだ。つまり、人間には“どういうこと”が転機となって「運命」が大きく変わっていくのか、先天的な「運」というものは“どういうカタチで作用している”ものなのか、それらが、愉しみながら学べる最高のツールなのだ。

私の予言通り「日露漁業交渉」“解禁ならず”⁉

2022-04-12
私の根拠なき「悪い予見」は大体が当たる。このコラムで私は日本が“静観”をせず「ウクライナ」を称賛して「ロシア」に“制裁”を加えれば、必ず、その“しっぺ返しを食らう”だろうと予告した。別に、どちらが“正しい”とか“正しくない”とかではなく、戦争状態の一方に援助し、一方に制裁すれば「敵」とみなされるのは当然のことだからである。日本がエネルギーとか資源とか食品原材料とか、そういうものを完全自給できるのであれば、そういうことを行って構わない。けれども、日本はそれらを自前で調達できない。資源の乏しい島国なのだ。自衛力という点からも、日本は海に囲まれ「中国」「北朝鮮」「韓国」「ロシア」の周辺国=敵国⁉に囲まれている。本当に敵国でないのは「台湾」くらいのものである。しかも、その台湾もやがては「中国化」される可能性が強い。「韓国」は本来は“味方”のはずなのであるが、近年の状況から言って“味方”と言えるかどうか疑問でしかない。つまり「島国」で“資源の乏しい国”は、孤立させやすいのだ。アメリカは“味方”ではあるが、それは「日本」が都合の良い位置にあるからで、世界大戦にでもなれば助けるが、独自に“攻撃を受けた場合”などは、今回と同じように“武器供与”する程度にとどめる可能性が強い。つまり地理的に「日本」は欧州とは異なるので、なんでも欧州に“右倣え”は出来ないのだ。いまの段階で「ロシア」は直接「日本」を攻撃したりはしないが、今後は“敵国”として冷遇される可能性は強い。そこで一番問題になるのは、これまでの「漁業交渉・漁業権」を白紙化されてしまうことである。北方領土の問題どころではない。4月11日に行われた日露交渉は一歩も進まなかった。本来であれば、4月10日からサケ・マス漁が解禁になっていなければならない。それが解禁できないのは「日本」が“敵国”とみなされたからである。そして、こうなることなど、ちょっと考えれば誰だって気付きそうなものではないか。なぜ日本政府は、こんな初歩的なことさえも考えずに欧米諸国に追随したのか。こういう時、私がいちばん感じるのはマスコミの対応である。マスコミはどうして“外交問題が絡む”報道に対して慎重にならないのか。これは占いでも同様だが「正しい」「正しくない」だけで人は救えない。国民の生命と財産を守ることが、政府や政治家の仕事なのだ。

「三沢」「高山」に続き「大谷」おまえもか⁉

2022-04-11
世の中には、黙っていても、何もしなくても、妙にその「存在感」を感じさせる人物がいる。そういう人物は、大体が「組織」というものから“食み出しがち”なものだ。そして人生の“浮き沈み”が激しい。ただ単に激しいだけなら良いのだが、時には「世間」から抹殺される。牢獄につながれることもあれば、病床から抜け出せなくなってしまうこともある。格闘技の世界は、試合中であれば結果的に“殺した”としても「罪」には問われない世界だ。昨日行われた世界ヘビー級選手権試合で、王者・三浦貴が放ったジャーマンスープレックスが挑戦者・大谷晋二郎の頭部に損傷を与えた。リングを支えるコーナーの鉄金具に頭部が命中したらしく、大谷は身動き出来なくなった。元々“病み上がり”の状態でマットに上がっていた大谷選手は、体調が万全とは言えなかったような気がする。プロレスの試合、それも「ノア」が絡む試合では、このようなアクシデントは3回目に当たる。最初は長らく王者だった三沢光晴氏で、試合中のバッグドロップにより動かなくなり、そのまま絶命した。2回目は「ノア」でも活躍していた高山善廣氏で、試合中の技の掛け損ないから頸椎を完全損傷した。現在でも体を動かすのは難しい状態だ。そして今回だ。元々レスラー大谷晋二郎には何をしでかすか判らない“危険な部分”があり、或る意味では“それ”が魅力のレスラーだった。実は運命学的にも“魅力的な人物”で、それは「かなり特殊で偏った」命式とかホロスコープとなるからだ。例えば、生年干支・生月干支・生日干支のうち、一つだけを除いて“五つがすべて己”で統一されている。こういう干支構成の命式は“吉・凶”が極端に分かれる。本来は、組織で生きられるタイプではない。ホロスコープの方も「台形アスペクト」が二重に構成されていて、超個性派と言える。火星のアスペクトが多く、アスリートとして相応しい。こういう人は怪我・事故も多いが、蘇るのも早い。ただ今回は復活できるか微妙である。なぜなら亡くなられた三沢選手が長らく保持していたタイトルへの挑戦者だったのだ。マット上で亡くなった三沢氏は「ノア」の創設者でもある。もし、大谷氏が見事マットに蘇るとすれば、それは彼の「先天運」の“おかげ”だと言って良い。超個性派の運命は、どっちに転ぶのか、不滅か、再起不能か、どちらにしても「大谷晋二郎」らしい“生き様”を観たい。

44歳にして「白髪」となった「海老蔵」窮地⁉

2022-04-10
人は誰でも齢を取る。そして齢を取ることで“老けて”いく。どんな美男美女でも、どんな大金持ちでも、平等に齢を取っていく。「運命」は必ずしも平等ではないが、こと年齢とそれによる“変貌”は誰もが受け入れなければならない。最近、急に“白髪化”したように見えて驚いたのは歌舞伎の市川海老蔵氏である。元々髪を“坊主頭”的にしていたせいもあるが、最近の画像では髪を長くし始めている。何かしら心境の変化があったからかもしれない。それにしても44歳という年齢からすると、あまりに白髪化するのが早い。一時期、海老蔵氏は「善き父親」「理想的シングルファザー」として大衆から羨望の的となっていた。私などは、ちょっと信じがたい気持ちで、こんなにまでよく変わったな、と驚いていたものだ。愛する妻を亡くし、子供たちを守っていかなければならない、という使命感が本人を大きく変貌させたのかもしれないと思った。ところが最近飛び出す“海老蔵氏関係の報道”は、どれも良くない。まず“対立”が多すぎる。“敵”が多すぎる。亡き妻・麻央氏の実姉である小林麻耶氏との対立・攻撃がある。文春など報道関係からの相次ぐ攻撃がある。昨年、実家を売却したことで実母との絶縁対立がある。妻側ご両親との関係も借金があり良くない。歌舞伎界の“親”ともいうべき「松竹」とも完全対立している。最近は「ひいき筋」との関係も悪化していると言われ、5月公演にも黄色信号が点滅しだしている。そういう状態にあるので、一気に“白髪化”が進んだとしても止もう得ない状況ではある。今年は運勢的に、本来であれば命式上の「正官年」で“第十三代市川團十郎襲名”に相応しい年なのだ。ところが、このままでは窮地に陥る。運命学的な観点から言えば、誰かが仲裁に入って、まずは「松竹」との対立を解消しなければならない。海老蔵氏本人は“和解は不可能”と読んで、新たなるスポンサー探しをしているようだが、むしろ“仲裁役”を買って出る相手なり企業なりを探した方が良い。それから真偽のほどはともかく、小林麻耶氏に対しても“正式謝罪”をして「和解」した方が良い。そうでないと「亡き妻との間の子供たち」にも影響を与える。仮に、多少の“違い・誤解”があったとしても、とりあえず“頭を下げる形”はとった方が良い。その方が、ほんとうの歌舞伎ファン、海老蔵ファンはついてきてくれるからだ。かつては“半ぐれ”との間で「瀕死の重傷」を負った海老蔵氏だが、今回は暴力ではないカタチでの重傷を負っている。重症の手当は早い方が良いのだ。

男性が「男性化粧品」を「万引き」する時代

2022-04-09
世の中には“同情できる事件”と、まったく“同情できない事件”とがある。その“同情できない”方の典型的な事件が福岡で起こっていた。元仮面ライダーが万引きしたのだ。そして全速力で街の中を疾走していった。盗んだのは男性用の化粧品など6点で約9000円ほどの金額だ。つまり、元仮面ライダーは“変身用の化粧品”が欲しかったのだろう。そして仮面ライダーらしく全速力で街中を駆け抜けようとした。ただ、いくら「カッコ良く変身したい」と言っても、元々仮面ライダーに採用されるくらいだから、顔立ちは整っているし、そんなに化粧品が必要な顔とも思われない。しかも、彼、小林豊(33歳)はアイドルグループ「ボイメン」の中心的メンバーでもあった。既にTVの全国放送などにも出ていて、それなりに“知れている顔”なのだ。もっと問題なのは、彼が“県警の広報大使”も務めていたことだ。つまり、本来は“捕まえる側”の人間なのだ。さらには、彼はそのとき「お金を持っていなかった」わけでもないのだ。摑まった時に1万円札を出して「これで見逃してください」と懇願している。お金を持っていたのに、万引きしたのだ。しかも彼はこの事実を、自分の所属事務所に知らせていなかった。あらゆる意味から“同情できない奴”なのだ。元々俳優の前にはパテシェをしていたらしく、この春にも“自分の店”を開店させるため、アイドルを卒業する予定であったらしい。つまり、お金に困っていたわけでもない。俳優業に“行き詰っていた”わけでもない。外見が“悪いから化粧で誤魔化そうとした”わけでもない。要するに、犯す必要のない犯罪を犯している。このうちの何かが、同情すべき状態であったのなら、少しは“救われる”のだが、その“救われる”べき部分が見当たらない。仮面ライダーだったから、走るのも早くて本来なら“見失う”ところを、自転車に乗っていた方が追走して捕まえてくれたのだ。そういえば仮面ライダーは早いが、自転車のスピードにはかなわない。こうして彼は事務所から解雇された。ただ私には解からないのだ。元々イケメンである彼が、男性用化粧品を“万引き”してまで欲しかった理由が…。もし、これが女性用化粧品なら「そういう趣味的なためだな」と理解できるのだが…。ましてや、お金を持っていたのに……ちなみにこの男性、ホロスコープや命式で観ると、俳優でもパテシェとしても“才能”は間違いなく持っている。逆に才能を持っているのだから、なぜ真正面から闘おうとしないのか「仮面ライダー」が泣いている。

正式公開「UFO機密文書」は1574頁もあった

2022-04-08
多くの研究者が公開を求めていた「アメリカ情報自由法」が成立したのは2017年のことである。それから5年経って、ようやく米国防総省は今年4月5日になって「未確認航空現象(UAP)」に関する1574ページの文書を公開した。つまりアメリカ政府が正式に、これまで一般に「未確認飛行物体(UFO)」として知られている現象を秘密裏に調査してきていたことを認め、その調査結果を“機密文書”として保存してあること、そしてその内容の一般公開に踏み切ったのである。それに関連する2004年11月に撮影されたUAP映像、2015年に撮影されたUAP映像も既に公開している。通常「UFO」として知られる映像だが、国防総省としては「UAP」であって「UFO」ではない、という見解らしい。もっとも、このUFOの機密文書は、元々が“否定的推測”に基づいて調査を開始しているので、その多くが「航空現象であった」と結論付ける内容となっている。それでも、さまざまな分野の専門家をもってしても「わからない」という結論に至った現象も数多く報告されている。ただ、公的な文書であるから、決してセンセーショナルな記載の仕方はない。ハッキリ言ってまどろっこしく、難しい内容の記述が多い。したがって、これを公開したからと言って、世間がパニックに陥るとは考えにくいのだが、そういう理由での公開拒否が多いとされてきた。おそらく、これからUFOの専門家や研究家が具体的に読み進めて、一般にいう「UFO」としか考えられない現象との比較などを教えてくれることになるだろう。ただ、ここで問題なのは、この機密文書があくまで“航空現象”に限った調査であることだ。いわゆる「宇宙人」といわれる生物に関しては何の言及もない。一般的には墜落UFOから「宇宙人を捕獲した」とか「その死体を回収した」とか「生きたまま現在も生存している」とか、さまざまな憶測が流れているが、それらに関しては「謎」のままなのだ。もしも、UFOそのものが実在であるとするなら、当然、それに乗り組んでいたはずの宇宙人がいたはずで、UFOの存在だけが“肯定”されるのはおかしい気がするのだが……。

「無職の姉(34)」VS.「無職の弟(30)」勝者なく

2022-04-07
そのニュースは、さまざまなことを私に連想させた。なによりも私の目に飛び込んできたのは、見るからに「立派な豪邸」に暮らしている姉弟という点だった。けれども、その姉弟とも“無職”だったらしい。近所の誰もが、その姉弟を「見掛けたことがない」と口をそろえる。両方とも“無職で引き籠もり”だったのだろう。その豪邸の状態からすると、親は“成功者”なのに違いない。けれども、子供たちは34歳の姉の方も、30歳の弟の方も、共に無職で引き籠もり状態が長く続いていたのだとすれば、その豪邸の中で“仲良くすべきふたり”が、それぞれの「闇」を抱えてストレスの中で激しく対立していたことは間違いがない。人間というのは、どういう状態の中でも「自分の世界」というものを構成する。もし、ふたりが「社会」に目を向けていれば、同じ“仲間同士”として助け合うことも出来たのだろうが、ふたりとも“世界が狭く”自分の「家の中」にしかないから、その中での「世界」が“世の中のすべて”となってしまうのだ。おそらく、ふたりは性格的にも“似ていた”に違いない。似ていたから、30代で双方とも“長期間の引き籠もり状態”が続いていたのだ。どうして世間に目を向けず、姉弟間で対立したのか。それは共に性格が似ていて、相手の中に“自分の悪い部分”を感じてしまうからだ。謂ってみれば、自分自身に対する“怒り”が日ごと増殖していたのに違いない。今回は、姉が弟を包丁で刺したのだが、逆のパターンだって、有り得たかもしれないのだ。結局、どちらかが家を出るとか、就職するとか、専門学校に通うとか、“社会に向き合う形”を取らないと、理解し合う状態は作れない。加害者となった姉は、弟を殺そうとするくらいなら、結婚相談所に出向いて“良い相手”を探せば良かったのだ。恋愛での結婚は難しくても、お見合いでの結婚なら十分可能だったはずなのだ。元々、両親に恵まれ「家庭運」の良い人は、恋愛では幸福になれなくても、お見合いで結婚してしまえば「家庭運」には恵まれるように出来ている。おそらく弟とも“子供時代”は仲が良かったに違いないのだ。結婚してしまえば「殺人未遂」で獄中につながれることもなく、まあ、そのそこ“善い人”と平凡だが「幸せな家庭」を築くことが出来たに違いない。弟の方は、とりあえず「ちょっとしたパート・アルバイト」を見つけて「社会への第一歩」を踏み出すことが重要で、頭さえ下げることが出来れば、必ず、就職は出来る。人生は、そういう風に“小さな第一歩”からスタートすべきなのだ。 « Older Entries Newer Entries »