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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「不幸を知らない」占い師の方が「より危険」


わたしは“そのTV番組”を観ていなかったので、実際にどういう経緯から話されたのかはよくわからない。けれども、占い師全体に対して“そういう捉え方”を一般の方に与えてしまう可能性もあるので、一言ここに書いておこうと思った。そのTVに登場していたのは“手相芸人”という看板を背負った島田秀平氏である。彼は「バツ3の占い師とかが居るんですよ、その人が恋愛のアドバイスをしているけど、お前が言うなって話なんですよ」という風に話したらしい。また終始、プライベートで“幸せでない者”が占い師をするのはおかしい、というニュアンスの話をしていたという。そうだろうか。そういう考え方こそ、おかしい。別に誰なのかは知らないし、何回も結婚した占い師の肩を持つわけではないが、たくさんの恋愛をしたり、何回も結婚をしたりしているから「人にアドバイスする資格がない」という考え方には賛成できない。むしろ逆だと思うからだ。たとえば「瀬戸内寂聴」という方がいた。あの方は若い頃に結婚し、その後に若い男性と不倫し、離婚し、その後に今度は既婚男性と半同棲となり、さらに元の不倫男性と再会して“四角関係”の奇妙な状態となり、精神的にもおかしくなって、自ら長い髪を切って、最終的に仏の道へと逃避された方である。そういう方が、やがて多数の男女に対して、特に恋愛問題で“窮地に立っている人たち”に対して、独特なユーモアに満ちたアドバイスをし、尊敬と人気を集めていた方である。大体、世の「恋愛相談の達人」と呼ばれるような人で、ごく平凡な恋愛をし、ごく平凡な家庭生活を送ってきたような方はいない。そういうような方は、世の中のさまざまな人たちの“恋愛の形”や“恋愛の考え方”に対応しきれない。解からないし、排除してしまおうとする。もちろん、それは常識的で真っ当かもしれない。けれども、世の中“それだけ”が正義なのではない。それだけが“愛のすべて”なのではない。そういう部分を理解できない人が、さまざまな恋愛相談を受けて、その方たちに納得のいく回答や癒しあるアドバイスを与えられるのだろうか。わたしには大いに疑問なのだ。だいいち、島田秀平という人物は、わたしに対して“その担当者”を名乗る女性から「波木星龍の占星術を“星相”という形で使わせて欲しい」と依頼してきた人物である。彼の“担当者”は、さもそうすれば私の方にもメリットがあるではないか、と言いたげであった。私はだから「もし“波木星龍の弟子”という形でなら使って良いですよ」と答えたら、それ以降は連絡してこなくなった。そういうことをしていた人物に、他の占い師を批判する資格はない。
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