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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


英語で「殺したい‼」は瑠奈被告の「心霊現象」


昨年の7月にススキノで猟奇的な「首狩り殺人」が行われた事件で、共犯容疑で逮捕された母親の公判の中で承認に立った父親が提出した田村瑠奈被告と父親との“録音された会話内容”が大変に興味深い。瑠奈被告は自分の父親に対して、英語で「お前を殺したい」と激しく罵倒しているのだ。さらに父親が“精神科の受診”を奨めたことに対して「とっとと消えろ、てめえらを殺してやる、ずっと、そう思って生きてきたんだよ、てめえの妹と私は…」などと父親を怒鳴りつけている。特に、わたしが注目したいのは、英語で「お前を殺したい」と言っていることだ。瑠奈被告(30歳)は、両親とも純粋な日本人だ。しかも、海外で暮らした経験もない。それなのに、父親との会話なのに英語で話している。これは何を意味するのか。わたしは彼女の中に“もう一人の人物”を感じずにはいられない。つまり、彼女は自分の中に棲む“もう一人の人物”にときどき肉体を占拠され“葛藤を繰り返していた”可能性がある。彼女の言葉の中に“意味不明の文言”がある。「てめえの妹と私は…」という部分だ。父親に妹はいないし、瑠奈本人にも妹はいない。したがって、この言葉は瑠奈自身から発せられたとすると、つじつまが合わないのだ。だが、もし、彼女ではなく“英語圏に生きたもう一人の人物”として捉えると、それなりの理解が出来る。つまり、その人物の中では瑠奈被告を“妹”として捉えていたと仮定すればだ。もしかすると、もう一人の人物は父親を“父親”ではなく“瑠奈の兄”として捉えていた可能性がある。実際、瑠奈被告が“多重人格的傾向”を示していたことは、父親も認めているし、本人も認めている。本人によると「シンシア」というのが、もっとも主要な“多重人格としての人物”だったらしい。したがって、もしかすると、このシンシアにとっては“共存する”瑠奈被告と一体化して、殺してやりたいほどの復讐心を抱いている相手がいた……ということなのかもしれない。そして、それは、もしかすると、自分の兄弟たちであった可能性もある。瑠奈本人にとって“内部的葛藤”を処理するためには、共存相手に沿う“復讐心”を抱く必要性があり、彼女自身にとっては“両親”を“そういうふうに捉える”しかなかったのかもしれない。けれども、実際には“両親”を殺人の対象とすることは出来ず、ディスコで知り合った“女装男性”が“その対象と化して”いった可能性が強いよう私には感じられる。彼女の中にある“多重人格性”というか“もうひとりの人物”を何とかしないと、彼女自身も、シンシアも、決して救われることはない。
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