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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


40代で「老後の趣味を探す」という…不可思議


芸人で今や漫画家でもある矢部太郎氏(49歳)が、将来のことを考え「老後に相応しい趣味を探している」という。正直、ちょっと驚いた。老後になど備えなくても、嫌でも向こうから“老後”はやってくる。だから、やって来たなら、その時に考えれば良いことで「わざわざ探さなくても…」と、わたしなどは思う。人間は、それぞれの年齢によって自然と“好むもの”とか“楽しいもの”とか“やりたいこと”とか“美味しいもの”とかが違ってくる。違ってくるというか、変わっていくという方が正しいのだろう。心身に“合う”ものを身体が見つけていく。いまは人生90年なのか、100年なのか、わからないが、とにかく長くなりつつある。だから、わざわざ探さなくても、黙っていても、そういう年齢は密かに忍び寄って来て、その時々に相応しい“好み”を与えるようになる。わたしは何でもそうだが、前もって、前もって、と考えるのはあまり好きではない。それに、面白くない。人生には、いろいろな出来事が起こって来て、それによって微妙に“未来修正”が施されて行って、最終的に“神が与えてくれたもの”を、われわれは手にする。そういう考え方のわたしは、だから、極力“老後”というものを意識せず、暮らしていく方が若々しい心身で生きて行かれると思っている。ところで、わたしは矢部太郎氏が絵本作家のやべみつのり氏の息子であることを初めて知った。そうだったのか。だから、矢部氏は『大家さんと僕』という絵本というか、漫画というか、そういう本によって世間的な評価を得た。つまり、父親と同じ道を歩み出したことで「カラテカ矢部」ではなく「矢部太郎」として成功した。蛙の子は蛙だったのだ。その矢部氏だが、昨年12月に自らの名を冠した“たろう社”という名の出版社を起業していた。そこでは、自らの本を売るのではなく、父親が描いた本を売ろうとしている。ブックフェアに立つ矢部氏の姿は相変わらず極端に痩せていて、なんとなく“社長という雰囲気”ではないが、けれども、父親の本を自らの出版社から出した…という何とも言えない晴れやかさに満ちているような気がした。
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