日本人には、総じて“潔癖観の強い人たち”が多い。したがって、自分に対しても、他人に対しても、何かしら「罪」を犯した場合、それを簡単には許さないケースが多い。刑事事件に値する「罪=犯罪」は法廷で裁かれ、一応、定められた法律によって「罰=刑罰」を受ける。その量刑は必ずしも妥当なケースばかりではないが、とにもかくにも“社会的制裁”を受ける。問題は、“刑事罰の対象外”ではあるが、明らかに“罪の自覚を持つ行為”に対して、人はどう“罪を償う”べきなのか、また人はどう“罰する”べきなのか、考えさせられるケースが多い。最近の社会的な事件とか、報道とかを見ていると、日本人の一般的な感覚として、刑事事件ではなくても“良識上の罪”や“道徳上の罪”に対して、決して許すまいという雰囲気が大勢のような気がする。自分には“直接的な関わり”がなくても、“良識”や“道徳”を欠いた行為を行ったものに対しては、“厳罰”を与えなければ気の済まない人が多い。特に“お金”と“sex”に関連する過ちに対して、潔癖観が強いように思われる。近年、さまざまな“生き方”を認める風潮にありながら、一度でもそういう“過ち”を犯した人に対しては、徹底的な排除や侮蔑を繰り返す人たちもいる。そういう考えが過度になると「いじめ社会」を助長することに気付いていない。確かに「罪」には「罰」が必要である。けれども、行き過ぎた罰は、社会を息苦しくする。もう少し、人間の犯す“さまざまな罪”に対して“寛容な社会”を作り出す努力も、昨今の日本には必要なのではないだろうか。
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