最近、出産した乳幼児を母親が殺してしまう、或いは遺棄してしまう事件が後を絶たない。24歳の母親はドラッグストアの女子トイレに生後間もない男児を遺棄したが「一人で育てることに不安があった」という。36歳の母親は生後2か月の女児が泣き止まずにイライラが募り「殺せば静かになる」と思ったという。確かに静かになる。少子化が叫ばれる中で、昔と異なり核家族で“子育て”を教えてくれる人が身近にいないケースが多い。妊娠・出産・子育ては、他の家事などと違って家電製品が補えない。どんなに科学が進んでも、どんなに生活が楽に変わっても、この部分だけは“動物に戻り”原初と同じ道を通らなければならない。しかも、男性は“代わること”ができない領域なのだ。女性だけが妊娠・出産・(乳幼児)子育てで“苦痛”を味わわなければならない。けれども、それゆえの“特別な喜び”も同時に味わう。「母親」は女性にしかなれない。しかも、女性なら全員なれるのかというと、そうではない。或る意味では「母」という“選ばれし者”なのだ。そのように捉えるなら、子供は「親を選べない」というが、本当は「母を選んでいる」かもしれないのだ。或いは「神に選ばれている」かもしれないのだ。そういう“神聖な行為”が、妊娠・出産・子育てともいえる。もし、それが嫌なら、妊娠が発覚した時点で「堕胎」を決意すれば良い。その方が、選んでくれた神にたいして“失礼のない行為”であることに気付いてほしい。出産し「命」を預かったなら、育てていくのは義務だ。ただ現代は“義務”を過大視し、あまりにも手を掛け過ぎている人たちが多い。子育ての義務は“幼児期”までであって、それ以降は黙っていても子供は育つ。手を掛け過ぎるのも「命」を“枯らす”原因となるので注意しなければならない。
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