NHKの社会派番組「アナザーストーリーズ・運命の分岐点」のMCレギュラーとして女優・沢尻エリカさんが抜擢された。採用側のコメントとして「波乱万丈な人生にも負けないタフさを持っている」ことが第一の理由として挙げられている。確かに、一時期のバッシング合戦は相当なもので、芸能界に“居場所はないのか”と思わせるほどであった。多分“美人で生意気”な雰囲気が、サラリーマン男性たちに“自分の職場にもいる生意気な女性”を想起させ、必要以上のバッシングへと発展したのだ。けれども、彼女は“自分を見失わなかった”。ここが重要なのだ。世の中には「できる」ことで、必要以上に批判を受けやすい人たちがいる。或いは「正直すぎる」ことで、必要以上に反感を買いやすい人たちがいる。予期せぬ批判やバッシングで、自分を見失い、自信を失って、孤立していくケースも多い。元々は優れた素質や能力を持ちながら、性格的な弱点を持っているために、周囲から孤立し、卑屈になって、二度と這い上がれなくなってしまう人達も多い。或る意味で、沢尻エリカさんはそういう人たちの鏡であり、自分を見失わなければ「運命」は必ず、その人にふさわしいステージを用意しているものなのである。ただ、沢尻さんがそうであったように、本当の意味で“幸運”がやってくるのには、少しだけ時間がかかる。それを忍耐強く“待つ”ことも、人生には必要なのだ。波乱万丈な人生は、その人に“人間的な深み”を与える。それは波乱のない人生では身に着けられないものである。つまり、将来の財産となる。“低空飛行”の期間も、決して無駄ではないのだ。
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