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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「トイレで出産放置」まで気付かなかったのか


ときどき“こういう事件”が報道される。そのたび、わたしは“どういう暮らし方”をすれば、我が娘の妊娠・出産に気付かず、過ごせるんだろう……と思ってしまう。妊娠して間もなくはともかく、出産が近づけば、嫌でも“お腹の突き出し”が目立ってくる。普通に太るのとは、明らかに違う太り方なのだ。長野県の商業施設内のトイレで、8月11日、16歳の女子高校生が一人で出産をし、その出産した児を放置したまま帰宅した。その直後に激しい体調不良が生じて、家族が付き添い女子高校生を緊急用の医療施設に運んだ。診断の結果は、彼女が“出産直後の状態”であることが発覚した。ただ本人が「子供はいない」というので、病院側は警察へと通報した…という経緯だ。慌てた家族は、直前まで行っていた商業施設を探し回り、女子トイレの中から“出産間もなく放置された児”を発見。すぐに病院へと運んだが、死亡が確認された。この“妊娠発覚後”の家族の行動は、常識と理性を持った大人たちの行動だ。したがって、この女子高生は、けっして“一般的とは言えない家庭状況”にあったのだとは思われない。ごく普通の家庭・家族の元で暮らしていたのに違いないのだ。それでありながら、家族は、この女子高生の身体の変化に気付いていなかったようだ。おそらくこの16歳の女性は、家族のだれにも、妊娠したことを告げていなかった。もしかすると学校の方は、夏休みに入る前1~2週間は休み続けていたのかもしれない。急速に“お腹が目立ってくる”頃だからだ。学校の方は、それでごまかせるとしても、自宅内では“身体の変化”を隠すのは極めて難しい。もしかすると、両親とか、片親とかが、仕事で忙しく、家に戻るのが遅くて、昼間はいないため“顔を合わせなくて済む”状況だったのかもしれない。とにかく、彼女は“妊娠したこと”を知られることを怖れていた。だから救急医療に運ばれたときにも「子供はいない」と噓をついたのだ。単独でも出産は“臍の緒を切る”という作業が必要なので、どうしても“本来の処置”がなされていなければ、すぐにバレる。それなのに「出産していない」と言い張ったのは、家族や学校に知られたくなかったからだ。ただ、わたしは家族は、ほんとうに知らなかったのだろうか……という疑問を持つ。何となくの変化は察知していたに違いないのだ。察知はしていたが、訊くのは怖かったのかもしれない。或いは「そんなはずはない」と娘を信じたかったのかもしれない。もしかすると、娘の「最近みょうに太り出しちゃって…」という言い訳を、そのまま受け入れてしまったのかもしれない。多感な時期の“微妙な話”は訊き出しにくいものだ。それでも明らかに異変を感じた時には、勇気を出して問いただすのが、愛情ある親の務めなのだ。
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