相方の矢部太郎氏と組んで「カラテカ」を名乗った吉本興業の芸人入江慎也氏が6月4日付で“吉本”を解雇された。雑誌報道を受けて本人に問いただし、事実関係を認めたことにより、即刻“解雇”となった。今や「吉本興業」は大企業であり、社会的な“犯罪集団”との関りは許すことが出来ない。雑誌報道は2014年末に行われた“振り込め詐欺集団”の忘年会において、芸人との仲介役を担ったということでの処分である。しかも、それは会社を通さず行った“闇営業”であったことも怒りを買った。本人は「振り込め詐欺集団」であることを知らなかったと述べたようだが、会社を通さず“営業斡旋”をしていた人物だけに信用はできない。「カラテカ」の今後がどうなるのかについては判明していない。最近は、どちらも単独での仕事がほとんどだったようだ。ひょうひょうとした矢部太郎氏とは対照的に、いつの間にか「イリエコネクション」という会社を経営していた入江慎也氏の方は、その幅広い人脈から「友達5000人」というのが“売り”であった。けれども、本人が自分の口から「5000人」と“大見得”を切った時から、私はこの人物は「どうしてそんなホラを吹くのだろう」と不思議だった。彼が、どういう基準で「友達」を定義していたのかは知らない。けれども、何をどう考えたって、5000人など友達に出来るはずがなかった。もし、これが「仲間が5000人」というのなら、まだ話として理解は出来る。けれども「友達」という時点で「こいつはバカなのか、それとも嘘つきなのか」と思ってしまう。一日に付き一人か二人会う形をとったとして、5000人と会うのには十年もの年月がかかる。つまり、5000人も友達がいたなら、その友達とは十年に一度会えるか会えないか…になってしまうのだ。しかも、普通に仕事をしていれば、その会える時間はせいぜい3~4時間だ。十年に一度、3~4時間だけ一緒に居る関係を普通「友達」とは言わない。百歩譲って、メールのやり取りだけでも友達じゃないか、というなら5000人に対して一月に2回ずつメール交換するだけでも毎日300人以上とやり取りをしなければならず、事実上不可能なのだ。それに、友達というのは“数が多ければ良い”というものでもない。むしろ「悪友」ならばいない方が良い。そういう“良くない友達”の何人かに“振り込め詐欺集団”がいたのではないのか。相方の矢部太郎氏の方は自分が引っ越した先の“祖母のような年齢の大家さん”と友達になった。その結果、そのありのままの関係を漫画にしたらベストセラーとなった。誰も友達がいなかったから“優しい大家さん”と友達になれたのだ。
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