「血は争えない」という言葉があるが、こと“双子”に関しては、昔からさまざまな“一致点”が報告されている。今回の報告は、正直、残酷な報告としか言いようがない。向井亮太・勇生(25歳)の兄弟は双子で、どちらも建設作業員だった。その弟の勇生の方には付き合っている女性(27歳)がいた。兄の亮太とも顔見知りだったのだが、交際にこぎつけたのは勇生の方だった。いつの間にか勇生は、彼女の自宅に頻繁に出入りするようになっていた。その交際女性には、実は19歳の時に産んだ可愛らしい女の子がいた。8歳で小学2年生だった。何度も泊まっていることなどもあって、勇生にはそれなりに懐いていた。たまに、自分が仕事で遅いようなときにも勇生がいれば安心だった。ところが、或る時「また仕事で遅くなるから、勇生が行くからはずだから…」と娘に電話した時、しばらく沈黙があった。「わかったの?」念を押した女性に「ママ、勇生さん来ないようにして」と言ったのだ。その言い方が何故か気になった。妙な胸騒ぎがして、女性は仕事を早退して家に戻った。家に戻って、改めて娘に訊いた。娘は「何でもない」を繰り返した。その眼に涙が光っていた。実は女性は、ニュースになっていた“子供への虐待”の可能性を心配したのだ。きつく問いただした母親に娘は観念したように語りだした。それによると数か月前、勇生は彼女の遅い夜、8歳の娘に手を出していたのだ。しかも、タオルで少女に目隠しをさせ、幼いカラダに乱暴を行っていた。ところが、話はここで終わりではなかった。実は双子の兄の方である亮太からも、乱暴を受けていた。しかも、奇妙なことに、双子の二人は“そのこと”を互いに知らなかった。偶然にも、弟の方は自分の交際相手の娘を犯し、兄の方は顔見知りだった娘を戸外などで犯していたのだ。大阪に住む25歳の双子の兄弟が、27歳の同一女性を好ましく思い、その一方は交際に成功し、その8歳の娘までをも犯し、一方は交際ならずだったが、その相手の8歳の娘だけは強引に戸外で犯していたのだ。もちろん、母親の訴えで、双方とも「強制性交容疑」で逮捕された。
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