11月, 2021年

3年間で3回“宝くじ当選”幸運の女神は不平等⁉

2021-11-30
ときどき税金の使い道などで“不平等”を訴えている人が居る。確かに不平等なのだが、そういう訴えをする人は、この世の中が“不平等だらけ”なのを知らないのだろうか…と思う。そういうのを「絶対に許せない」という人は最終的に“神様”を目指すしかない。なぜなら、人間ではすべてを“平等にする”など残念ながら不可能だからだ。それなら、とうの神様自身は「えこひいきをしていないか」というと、これがそうでもないのだ。実は神様もけっこう“えこひいき”する。アメリカのメリーランド州ベセスダという街にある“宝くじ売り場”には「夢」を求めてさまざまな人たちが“宝くじ”を買いに来る。61歳の市民である彼女も、その宝くじ店の常連だ。彼女は今月、その宝くじ売り場から購入した“スクラッチ式の宝くじ”2枚のうちの1枚が、そのクジでは最高額の570万円に当選した。記録によれば彼女は2018年の8月にも570万円を当て、同じ年の10月にも570万円を当てた。つまり今回が3回目なのだ。しかも3年のうちの3回の確率である。もちろん、これは偶然だが、もしかしたら“神様”が手助けしているかもしれない。アメリカにある極端に高額の宝くじもそれはそれで魅力だが、こういう庶民的な宝くじも“人生を狂わせられる”心配がなくて好い感じがする。実際、当選した本人も、当選金は“自宅のリフォーム代”に充てると喜んでいる。人間には、それぞれ“自分に見合った金額のライン”のようなものがあって、その範囲内でなら幸福になれる。ところが、それを超えて巨額の金額を得てしまうと、人生が“狂い始める”ケースが多い。そういう点では、日本の宝くじ1等は“夢のない金額”だといつも思うのだが、案外、日本人には“ちょうど良い金額”としての賞金なのかもしれない。もっとも、そのちょうど良い金額としての賞金が、なぜ回って来ないのか、これは一つ“後ろ髪のない幸運の女神”に訊いてみなくては……。

「醜い建物」を競い合う“中国人の美的センス”

2021-11-29
世界にはさまざまな“変わった建物”がある。その中には芸術的なセンスや観点から「素晴らしい」と称賛される建物もあれば、誰もが“唖然”として言葉を失うような建物もある。中国では毎年、年末になると「もっとも醜い建物」のコンテストを開いているのだそうだ。今年は第12回目に当たるらしい。毎年、行われていたなら、日本でも報道されていても良さそうなものだが、あまり聴いたことがない。或いは片隅で報道しても、誰もそれに反応をしないので一瞬でスルーされているニュースなのか。大体「醜い建物」を探してきて“それ”にノミネートすること自体が何となくためらわれるではないか。そういう点、中国人の神経はどうなっているのか。今年の場合、すでに90の醜い建物がノミネートされているらしい。しかも、それに対しての審査は“さまざまな観点”から行うらしく、ただ単に“外見的醜さ”だけではなくて、周囲の建物との“不調和度”なども問題とするらしい。それにしても、毎年、そんなにたくさんの“ヘンな建物”を建てようとすること自体、中国人の“美的センス”に疑問を感じてしまう。それでは外国人の建築デザイナーに依頼すれば良いかというと、そうでもないらしい。或る外人建築家は依頼されて設計した建物に「中国らしさが欠けている」ということで変更を余儀なくされたという。以外に註文はうるさいのだ。さて、今年はどんな建物がノミネートされているのか。「バイオリンの形状をした教会」「5つのアーチが連なる大学ゲート」「マトリョシカ型のホテル」「逆さま型の家」など、実にさまざまだ。いまのところ一歩リードしているのは「カップ麺の器のような博物館」と「ガラス張りのつり橋」のようだ。「UFOのように視える博物館」も頑張っている。過去には「カニ型の文化センター」や「特大ダイヤモンドで飾られた歩道橋」などがトップに立った。それにしても、こういう異色のデザインとか設計とかは当然のことながら無駄に金が掛かる。ドバイのような元々が観光都市で「視られること」に意味のある場所ならともかく、広い中国では“周囲から浮いてしまう”可能性も大いにありそうだ。それでも気にせず、作り続けていくところは、或る意味「あっぱれ」ともいうべきか。

「強さ」&「弱さ」NHKの“アントニオ猪木”

2021-11-28
最近のNHKは「おやっ」と思うような人物を番組として扱うことがある。今回のNHK・BS「燃える闘魂-アントニオ猪木ー病床からのメッセージ」も、そういう番組の一つだった。どういうものか格闘技者には、その晩年に不遇の人たちが多い。その一人がアントニオ猪木氏かもしれない。彼には“プロレスラー”としての顔、“政治家”としての顔、“実業家”としての顔、の三つがある。このうち、ほんとうの意味で成功したのはプロレスラーとしてのアントニオ猪木だけだったかもしれない。ただ政治家としても単身“イラクの人質救出”に乗り込んだり、単身“北朝鮮外交”を展開したり、実業家として“未来を意識した事業”をいくつも試みていた。ここ数年は入退院を繰り返しているニュースが多かった。昨年の年末には敗血症で緊急搬送もされている。また今年3月には“死亡説”も出た。私は、そのすぐ後でブログに《今年は「食神」運で或る程度の回復は可能》と書いた。文字通り、そういう状態となっている。確かに“死亡説”が出たころの猪木氏には“生気”がなかった。ミイラのように痩せ細り、とても回復できるような状態には視えなかった。もちろん現在でも、血液循環が悪くなる難病に侵されたままである。そういう中でもTVの密着取材を許した。彼自身は「強いイメージばかりじゃなくて、こんなにも弱くもろい、そういう人間としての場面があっても良いかな」という気持ちでOKしたと語っている。そうなのだ。人間は誰でも弱い。そして、その“弱さ”をさらけ出せる人間は“強い”のだ。本当に“強い人間”でなければ、“自分の弱さ”はさらけ出せない。特に、猪木氏のように現役時代に“無敵”を誇っていた人物は“弱弱しい姿”は見せたくないに決まっている。けれども、そうすることで、もしかしたら“生きることに絶望して”投げやりになっていた人とか、“生きることに疲れて”自ら死を択ぼうとしていたような人が、人間は誰でも同じだということに気付いて、運命は“残酷なもの”だということに気付いて、そこから奮起して立ち上がるかもしれない。人は、強さを観て“勇気”をもらうよりも、“弱い中での必死さ”をみて“勇気”をもらうことの方が多い。だからこそ、アントニオ猪木の「弱さ」は価値があるのだ。

「台湾」の次は“日本”という「中国」の野望

2021-11-27
歴史というのは、一見、安定している地域のところも、動くときには一気に動く。ただ本当に“一気”なのかと言えばそうでもなく、実はじわじわと“それ”に向かった“水面下の動き”というものが前からある。ということで明日28日は、その“動き”に結び付きそうな「大統領選挙」が行われる。どこかというと中米ホンジュラスという国だ。日本にはあまり馴染みがない。だから、どうでも良さそうなものであるが、実はそうでもない。今回の選挙で、もっとも争点となっているのは「中国か台湾か」という部分だからだ。つまり、与党側のナスリー・アスフラ氏は「台湾との外交継続」を叫び、野党側のシオマラ・カストロ氏は「即座に台湾外交を断ち、中国と外交を結ぶ」と宣言している。世界には「台湾」を国家として認めている国が15ヵ国あるのだが、そのうちの8か国は中米に集中している。その一ヵ国がホンジュラスなのだ。実は近年、この中米を中国がマークしている。要するに「台湾」から引き離し「中国」と接近させる。そのための資金は惜しまない。その結果、2017年にはパナマが、2018年にはドミニカとエルサルバドルが寝返った。次はホンジュラスというのが、この選挙戦なのだ。最初は与党側がリードしていたが、今や野党側の方が優勢なのだ。こうして、中国は刻々と「国家としての台湾」の“手足”を封じ込めつつある。徐々に「台湾」を孤立させ、否が応でも「香港」をそうしたように「中国の一部」に戻すつもりなのだ。実は「台湾」の位置は地図上で観ると「中国」よりは「日本」に近い。何故、離れているのに「中国の一部」にしたがるのか。それは文字通り「日本」に“近い”からだ。つまり「台湾」と「北海道」を「中国の一部」にしてしまえば、ごく自然に「日本列島」は“中国の傘下”になる。そうすれば、もう「アメリカ」など“敵”ではなくなる。“地球上の覇王”に「中国」が成っていく。2100年くらいの時期に“そう”なっていくことを、粘り強い中国人は意図している。つまり本当は「台湾」よりも「日本」の方が、はるかに“欲しい存在”なのだ。「日本」を加えることで、あまり評判の良くない「中国」は“お行儀の良い国”として世界から認められる。そのためには「北海道」が最初のターゲットになる。ニセコリゾートは着々と“中国傘下”に変わりつつある。弱っている「日本」を「アメリカに渡してなるものか」というのが「中国」の“本音”なのだ。だから中国は韓国とは異なり、本格的な対立は極力避けたい。少しずつ、少しずつ「日本」を買い漁っていく。

「運命だもの」を“絶対”受け入れない日本人

2021-11-26
相田みつを氏の「人間だもの…」という言葉は、日本人の胸に“突き刺さる”らしく、だれもが共感のメッセージを送る。ところが「運命だもの…」という言葉に対しては、何故か日本人は反発したがる。最近、元卓球界のエースであった福原愛氏が青森大学の客員准教授や「琉球アスティーダ」の社外取締役に就任したが、それらに対しての世間の評価は総じて厳しい。卓球界のエースとして活躍し、その後、台湾の江宏傑氏と結婚し、二児の母親として人気を得ていた頃とは別人のように冷ややかなのだ。正式離婚が成立し、日本に戻って暮らしているのだから、新たな出発を祝ってあげても良さそうなものなのに、そういう反応は乏しい。結局、日本人は「運命に翻弄されて辿り着いた着地点」というものをなかなか認めようとしないようだ。もちろん、福原氏の方にも“不貞疑惑”が報じられたり、“我が子を残した”形で戻った奇妙さはある。運命学的な観点から彼女を擁護すると、この人の四柱命式は「梟神(偏印)」が強く、本来、子供との“縁”がどうしても希薄となりがちな運命を持っている。諸事情については知らないが、彼女にとっても“子供を失う”ことは辛いはずだが、離婚して日本で“一人の女性”としての再出発をしなければならない。卓球界だけで生きてきた彼女が、新たな出発をするのに身軽であった方が良いに決まっている。おそらく子供たちは日本語が話せない。彼女の場合、台湾では“良き妻”“良き母親”としてのイメージで多数のTV番組に出演し、家電などのCMにも引っ張りだこだった。離婚して後も、その地で暮らすことは夫や子供や親せきだけでなく、CM企業などにも迷惑が掛かる。単身で日本に戻るしかなかったのだ。卓球解説だけでは、もちろん収入的にも暮らしが成り立たない。彼女の知名度が客員准教授や社外取締役の“職”を与えたが、私が思うに、きっと彼女自身の中では“別な形の仕事”を行う意識を持っているに違いない。「梟神」という星は、子供運とか家庭運とかにはマイナスだが、先天的な人気運には恵まれるものを持っている。現に離婚して後も、中国本土からの人気は衰えていないようである。したがって、いったん失ってしまった日本の人気だが再び喝さいを浴びる日が、必ずやって来るに違いない。

2月3日の「ドル円&原油」の予言は的中だが…

2021-11-25
私はときどき一般の方々が「何を言っているんだろう?」と思うようなことを書く。例えば今年の2月3日《「日本株」の助っ人「ドル円」が動き始めた》というタイトルで今後の経済的な見通しについて書いた。興味のある方は、そちらの方を読んでいただきたいが、簡単にいうと世界市場で「ドル円」価格と「原油」価格が大きく動き始めていること、このまま動けばやがて“ドル円相場”は年末近くに「1ドル=115円」まで動く可能性を秘めていること、また“原油価格”の方は「60ドル~80ドルの間」くらいまで達する可能性が強いこと…などを書いた。その当時は年初に1ドル=102円まで“円高”が進んで、やっと105円まで戻したばかりであった。近年は“円高方向”に振れることが多くて、輸出企業の多い日本にとって、また世界経済の“安定”という面から考えても、“ドル高”に振れる方がプラスに働きやすいのだ。そのまま“ドル高”が進んで、さらに“原油高”が進むことで「日本株」は“押し上げられていき、それに伴う形で日本の“実体経済”も上向いていく可能性を論じた。ちなみに、その当時の原油価格は50ドル台に戻した辺りである。その前年には一時20ドル台を切ったこともあるのだ。現在、原油価格の方は私の予想をはるかに超えるスピードで上昇し、一時期80ドルを超えたが現在は78ドル前後に位置している。80ドルを超えてしまうと、世界経済にはマイナスとなるので、ここ数日「備蓄石油の放出」という手段で価格の上昇を抑えようとしている。日本でも灯油価格やガソリン価格の急上昇はマイナスだが、アメリカは国土が広くて“長距離移動”が当たり前の国なので、特にガソリン価格の高騰は経済面に打撃となる。もう一つ、アメリカにとって“頭の痛い問題”はコロナがなかなか収束しないことだ。実はアメリカでは“クリスマス商戦”が個人消費に重要なのだが、それに欠かせないサンタクロースが急減している。正確にいうと“サンタクロース役のお爺さん”が居ないのだ。昨年、各家庭の子供たちに接触することで“コロナ感染”をしてしまうサンタが急増し、死亡したサンタも多く、そのため誰も“危険なサンタクロース”になりたがらなくなってしまった。そこで今年のクリスマス商戦は盛り上がりに欠ける。もう一つ、ここに来て米国の長期債券、特に“5年利回り”が急上昇している。これが“10年利回り”に接近、抜いたりすると「インフレ社会」の到来となる。もしも、そういう状態となったら、世界中の株価が暴落する。それさえ避けられれば「日経平均」は来年3万3000円を突破するだろう。

タロットのような「xxxHOLIC」ビジュアル

2021-11-24
蜷川実花氏と言えば、独特の“美”を追求する写真家・映画監督として知られる。その彼女が構想から実現まで十年間をかけた作品が来年の春に公開される.2003年~2010年にかけ雑誌ヤングマガジンに連載され、そのあと単行本で1400万部以上のベストセラーとなった「xxxHOLIC」という作品だ。人の心に寄り付く“アヤカシ”が視える高校生ワタヌキと不可思議な“ミセ”の女主人ユウコが繰り広げる奇妙なファンタジーの物語。そのワタヌキを神木隆之介氏が、妖しいユウコを柴咲コウ氏が演じる。昨日、この映画のメインビジュアルが公開となったが、その画像写真を観て、私が真っ先に思い浮かべたのは“タロットカードの図柄”だった。私は過去に世界中で発行されたタロットカード多数を趣味として所有しているが、黙って視ていると“吸い込まれそうになる”妖しい雰囲気を醸し出すビジュアルは、タロットカードの図柄としてふさわしい。タロット占いが、今日のように普及したのは、占いとしてのロジックが優れていたからではない。さまざまな魔術師や画家の組み合わせによって、美しく妖しいカードが多数誕生したからである。或る意味でタロットの図柄は“幻想的”であればあるほど良い。或る種のイメージやインスピレーションを与えてくれるからだ。19世紀から20世紀にかけてアーサー・ウエイトやクロウリーといった魔術研究者が居たからこそ“美しく幻想的なカード”が次々と誕生した。私がもっとも気に入っているアンセント・タロットは“エジプト系カード”の一種だが、今は製造されていない。このカードの「星」「悪魔」「死神」「魔術師」などはデザイン的にも大変優れている。トート・カードの「隠者」「塔」「審判」のデザイン、ネフェルタリ・カードの「節制」「月」「世界」のデザイン、エノール・ガボットの「運命の輪」「帝王」のデザインなども優れている。私は昔、自分自身がデザインしたカードを作ろうかと思ったことがあった。けれども、いまひとつ思うような“妖しい美しさ”が描き出せず断念してしまった。日本人のタロット占者で、オリジナルカードを作っておられる方もいるが、イメージだけが先行して“抽象的な図柄”となっている場合が多い。自分だけで用いるならそれでも良いが、幅広く採用してもらおうと思うのなら、根本的な意味や背景を図柄に組み込むことを忘れてはならない。

日本のマスコミ「社会正義」の根本的な誤り

2021-11-23
最近のマスコミ報道を見ていると、首をかしげることが多い。特に“報道の中立性”という点からみて、問題になるような発言をする“報道番組”が多い。例えば“給付金”に対しての報道である。この“給付金”そのものに対しては、今回の衆院選で与党も野党も、すべての“党”で出すことを提案していた。それに反対している政党はなかった。“給付金を出す”ということ自体は、ほとんどの国民にとって“異論はなかった”ということになる。したがって、今になって“給付金”そのものを出すことが「悪」でもあるかのように報道するのはおかしい。もちろん“18歳以下の子供たち”だけに出すのだとすれば、それはそれでおかしい。けれども、政府も、与党も、そのような主張はしていない。公明党が最初に主張した“18歳以下全員”という主張は、自民党によって“不公平”と退けられ、結局、所得制限が設けられた。そうすることによって、少なくとも“経済的に恵まれている家庭”は対象外となった。その“線引きの仕方”に問題があると、マスコミは問題にした。けれども、これは、どのような方式を採用しようと、細かく比較していけば、どこかしらに“不公平”は出る。世帯収入にしろ、個人所得にしろ、子供が10人の家庭と、子供が1人の家庭と、不妊症などで子供を持てない家庭と、不公平、不平等が出ないわけがない。どんな“線引き”をしようと、単身者には与えられない。そこで政府は“住民税非課税世帯”にも、給付金を出すことを決めた。ところが、それに対しても、マスコミは“不公平”を声高に主張する。「収入が乏しくても、困っていない人たちがいる」というのだ。そんなことを言っていたら、いつまで経っても、どのように線引きしようが、だれにも給付金は配れない。とりあえず、さまざまな形で、困っている人達を“救済していく”というのが、現状のおいての政治行政としての“社会正義”なのだ。もし、問題があるなら、あとから税金として徴収すれば良い。マスコミは“不公平”を声高に主張するが、給付金を与えるのは、どの国でも行っていることで、そのこと自体は現状では仕方がない。日本の場合、問題は“国策”として“将来の経済発展”を見据えた分野への“投資としての助成金”が乏しすぎることである。「皆で分け合おう」は“現状”を救済するお金で「将来のため捻出しよう」は“何十年後”かを救済するお金となる。その何十年後かのための投資金が配分として少なすぎる。けれども現在の日本の状況では、やもう得ない。選挙での投票結果によって選ばれた政治家たちが、投票前に主張していたことを実践に移している。その政治家たちを択んだのは大多数の国民の意志なのだ。つまり“民意”なのだ。したがって、給付金をどうのこうのいうということは“民意”を認めていないことになる。マスコミは“既に決定されたこと”にまで「不公平」を売り物に、新たな“民意”を捏造してはならない。

2年半で来館30万人突破した「まんが美術館」

2021-11-22
通常、美術館というのは、それほど頻繁に多くの人たちが訪れる場所ではない。だから来館人数はなかなか目標数に達しない。ところがリニューアルオープンから2年半で早くも目標としていた30万人に達した美術館がある。昨日11月21日、30万人記念突破を市長自らが祝った秋田県横手市にある「まんが美術館」だ。こういう言い方をしては失礼だが、秋田県なので30万人にとどまっているが、東京や大阪のような大都市だったら、数百万人に達しているかもしれない。1995年10月に図書館と併設する形で開設し、2019年5月からはリニューアルし独立した本格的「まんが美術館」として誕生した。正確にいうと「まんが原画」だけの美術館なのだ。その漫画原画数は40万枚にも及ぶ。昭和初期から現代までの日本を代表する漫画家たちの原画はもちろん、中国、香港、韓国、台湾、マレーシアの著名な漫画作家たちの原画まで網羅していることが素晴らしい。美術館を巡っているだけで“文化・歴史・時代”の変遷をいやがうえでも感じるし、個々の漫画家たちの“生原稿”である原画は、子供たちに漫画が“手作業の労作”であることを教えてくれる。来場者からは、子供と一緒に来れる美術館なのが良い、と評する声が多い。確かに通常の絵画美術館は、小さな子供連れて来ても、静かに見て回るのは難しいかもしれない。ここにはギャラリーだけでなく「マンガライブラリー」も備わっていて2万5千冊の漫画単行本も用意されている。日本の“漫画文化”をこういう形で世界に発信していこうとする試みは重要だ。実は岡山にも、京都にも、似たような漫画美術館はある。岡山の方は高梨市にあって「ふれあい漫画美術館」として秘かな人気を誇っている。また京都の方は「京都国際マンガミュージアム」とし原画30万点を所有し、京都精華大学における漫画美術の研究部門としての役割をも兼ねている。単行本の方は「まんが美術館」よりも多く、5万冊が壁一面を埋め尽くしている。日本人は欧米人に比べると、一般に美術館へと足を運ぶ回数が少ない。家族で出向くには“ふさわしい場所”と言えない雰囲気のところも多い。けれども、まんが美術館のような“子供たちも楽しめる形”を取れば、もっと自然に芸術に“早く”から触れていくことが出来る。住宅事情も手伝って、部屋の中に絵画を飾らない日本は、このような形を増やすことで早くから“美術に親しむ”日々を培うのが良いのではないだろうか。

「見事な凶名⁉」に変わっていた森田剛氏

2021-11-21
最近、芸能人が大手芸能事務所から離れて“個人事務所”として独立するケースが目立つ。コロナの影響もあり、イベントや舞台の仕事が微妙に変化して、芸能人の“仕事の仕方”そのものにも変化が出て来ているような印象を受ける。その典型が独立しての個人事務所の設立だ。2018年に女優の宮沢りえ氏と結婚したV6の森田剛氏の場合、V6の解散に合わせてジャニーズ事務所から離れ、11月2日に宮沢りえ氏と新事務所「MOSS」を立ち上げた。結婚当初からそれを希望していたようで、今後は完全に“俳優業”に軸足を切り替えたい意向のようだ。それに関連して、新事務所の役員名簿には「森田剛」ではなく「宮澤剛」の名前が記載されている。結婚と同時に、森田氏は“宮澤家”に婿入りしたようなのだ。俳優名としては「森田剛」を継続するのだろうが、戸籍的には「宮澤剛」と変わった。二人の関係において夫は妻よりも6つ年下である。そして宮沢氏の方は“再婚”になる。宮沢氏は“二度と同じ失敗を繰り返したくない”という気持ちが強かったのではないだろうか。「結婚」を求めた森田氏に対し「婿入りしてくれるなら再婚しても良い」と条件を出したような気がする。名前を変えた“年下夫”は、容易なことでは離婚できない。また戸籍名が妻側に変更されている男性との“不倫”は、その女性側に勇気が必要な気がする。本当の理由はわからないが、とにかく婿入りであるのは間違いない。近年「夫婦別姓」の問題が“政治の場”で取り上げられている。宮澤家の例を改めて考えると、女性は結婚しても“姓を変える”必要はない。男性側の姓を“変える”という手もあるのだ。むしろ、こっちの方が“平等意識”に基づいているような気がしないでもない。「森田剛」と「宮澤剛」と、この二つの姓名は印象的にはそれほど大きな違いはない。どちらも“生命力の強い樹林”をイメージさせる。それでは“画数”はどうだろう。「森田剛」には“吉・凶”が混じる。「宮澤剛」の方は見事なくらい“凶名”となる。人格数26、地格数10、外郭数20、総画数36と画数的にはすべて“凶数”となる。五行配列も良くないし、陰陽バランスも良くない。つまりは完全な凶名なのだ。新事務所を立ち上げ、俳優業に舵を切った宮澤剛氏であるが、前途に波乱が生じないことを祈るばかりである。

舞台上での「顔面放尿」はロックならOKか⁉

2021-11-20
アメリカはフロリダのデイトナビーチで行われたロックフェスティバル。そこに登場したBass Against(ブラス・アゲインスト)の女性ボーカルは曲の間奏合間に何度か冗談めかし「おしっこに行きたい」と言った。ロックの観客たちは、その言葉にも大きく反応し、大盛り上がりとなった。何度目かの時、ボーカルのソフィア・ウリスタ(36歳)は「おしっこがしたい、でも間に合わない」と笑顔で叫んだ。「もう、ここでするわ、黄色いシャワーを浴びるのはどう⁉」と観客を誘ったのだ。そうして実際に男性ファンの一人をステージに上げて寝かせると、その身体を跨ぐ格好で両脚を広げ、立ったままジーンズのファスナーを引き下げた。そうして中腰になると腰を突き出すようにして勢いよくシャワーの洗礼を男性の顔面に浴びせ続けたのだ。もちろん、一瞬ではなく、我慢していたのだから大量の放尿となった。こうしてステージそのものは大喝采のまま終了したのだが、もちろん、アメリカであろうとロックであろうと公共での性器露出などは犯罪に当たる。そういう批判が一部から飛び出し、他のメンバーから「申し訳ありません」「二度としません」との謝罪文が出された。ただあくまでもバンドとしての謝罪文で、行なった本人からは今のところ何らのコメントもない。問題が問題だけに、日本のマスコミは“片隅”でしか扱っていないが、なかなかに大胆なショータイムで、さすがに日本のロックバンドでは難しいかもしれない。私は何となく大昔の「ロック座」を想い出す。同じロックでも、こちらはストリップ劇場のロック座のことだ。その当時、ロック座は大盛り上がりで“満員札止め”の状態だった。もちろん、ストリップ劇場だから“踊り子”が出て来るのだが、観客は“踊り子”のハダカを視に来ているわけではなかった。一番の売り物は「放尿ショー」で、真っ裸のままグイグイと酒を飲み干し、ギリギリのところで大型の1m以上ある透明なガラスケースの中に、跨ったまま大股開きで放尿し続けるのだ。その放尿の量の多さに誰もが眼をむく。文字通り、仁王立ちのままの“立ちション”なのだが、放尿時間が延々と続くのだ。確かに踊りながら大量の水なのか酒なのか、飲み続けて入るのだが、それにしてもすごい量だった。その圧倒的な迫力に誰しもが、その場を動けなくなる。何とも懐かしい想い出を、浮かび上がらせてくれたロックステージだ。

4500年前ジェドフラー「太陽神殿」の発見⁉

2021-11-19
このところ古代エジプト遺跡に関しては“さまざまな発見”が続いてはいるのだが、いま一つ既存の歴史を覆すような“大きな発見”というのは出ていない。保存状態の良いミイラなどは多数出現しているのだが「末期王朝時代」のものが多く、エジプトが豪華絢爛に繁栄していた古王国時代とか新王国時代のものではない。したがってTV番組などは大げさに伝えるが“慣習としての埋葬ミイラ”の域を出るものでなく、王朝の歴史に直接かかわるような価値あるミイラや遺跡などは姿を現していない。さて、カイロの南で第5王朝の遺構が多数あるアブ・シールの近くアブ・グラブと呼ばれる地域がある。ここではポーランドの科学アカデミー・ヌッゾーロ助教授が発掘を続けていて、このほど第5王朝ニウセルラーの“太陽神殿跡”の下に、それより前の太陽神殿跡が存在していることを突き止めた。助教授自身は、今後の研究によって“どの王”の時代のものなのかを特定できるかもしれないと弱気なのだが、おそらくそれに該当するのは第4王朝ジェドフラー王で彼の“太陽神殿跡”ではないか、と私は推測する。このジェドフラーという王名は、実は“ギザの大ピラミッド”建造で有名なクフ王の息子の王名なのだ。クフの息子にはカフラー王やメンカウラー王が居て、この二人はクフに続いてピラミッドを立てたことで有名だ。同じ息子でもジェドフラーはピラミッドを建てていない(厳密にいうと途中で止めた)ので、クフ王の後に王位に就いたのだが、短かったせいもあり、ピラミッドが無いせいもあり、知られていない。エジプトの太陽神は「ラー」が代表的で、それゆえ皆クフの息子には「ラー」が付く。つまり太陽神から力を授かっている証明としての“ラー名”なのだ。特に、このジェドフラーは王の中でいちばん最初に《ラー神の息子》とも名乗った。したがって、ピラミッドの建造よりも、太陽神殿の建造に力を入れた形跡がある。クフ王が亡くなった時に地下に埋葬した“太陽の船”も、このジェドフラー王が収めたものなのだ。彼は弟のカフラー王に暗殺された可能性が強いのだが、このジェドフラーの孫にあたるウセルカァフが第5王朝を打ち立て、アブ・グラブに“太陽神殿”を造営したと伝承されている。その後、4代をおいて王位に就くのがニウセルラーなのだ。そしてその遺構の下に、それより百年以上さかのぼる形で“太陽神殿跡”が存在していたことが今回の調査で解かったのだ。つまり、クフの息子ジェドフラーが、父クフ王とは真逆の“太陽神殿”を造営し、その結果として弟カフラーに暗殺された可能性も浮上するのだ。 « Older Entries