昨日、興味深い推計が総務省から公表された。とうとう日本では“5人に1人が70歳以上”という時代に突入したのだ。そう言えば確かに、デパートで見掛ける“顔”には“お年寄り”が多い。そして自分も、そこに向かって刻々と近づいている。誰でも齢は取りたくないが、それでも確実に“齢”の方からやって来る。数字的に言えば現在日本の総人口は、大体1億2600万人だが、そのうちの2600万人が70歳以上なのだ。逆な言い方をすれば、70歳前が1億人。なかなか“切りの良い数字”ではないか。おめでたい。けれども、そのうちの多くは40代以降で“70歳”が刻々と迫って来る年齢にある。そこで「未来」である70歳になって以降、あなたは「幸せ」でいられるだろうか。実は70歳以降になっても「幸せ」でいるためには、三つのものが必要なのだ。その一つは“健康”であり、その一つは“お金”であり、その一つは“生きがい”である。この三つがあれば70歳以上になっても幸せで居られる。どれかが欠けてしまうと、長寿ではあっても、楽しい老後を送ることは難しい。ところが、人間の運命はわからないもので、例えば、あなたが今、40代とか50代だったとして、現在の状態がそのまま70歳以降も続いていく保証はない。継続する場合もあるが、逆転してしまう場合もある。例えばいま“健康”だった人が“持病”を抱えるとか、いま“お金”で苦労している人が“お金”には恵まれているとか、いま“生きがい”を持てないでいる人が“生きがい”の中で生活しているとか…。つまり「いま」が、そのままの形で継続していくとは限らないということだ。因みに、“生きがい”は何であっても良い。例えば、退職後に始めた仕事でも良いし、ボランティアでも良いし、趣味の活動でも良いし、習い事でも良いし、孫の世話でも良いし、友人とのお茶会でも良い。要するに、自分自身が“生きがい”を感じられるものなら何でも良い。何かは持っていた方が良い。世間的な評価など気にしなくても良い。むしろ、気にしないで行えるものの方が良い。“お金”は通常の生活をしていくのに支障がない程度はあった方が良い。人間というのは“ぎりぎりの生活”を続けていると精神的に荒んでしまいやすいものなのだ。よく「お金で幸せは買えない」という人がいるが、お金は“多過ぎ”ても幸せを買えなくなるし、“少な過ぎ”ても幸せを買えなくなる。“適度なお金”が一番“幸せ”というものを購入しやすい金額なのだ。健康運というのは一番“不可思議な運”で、占いで“何とかする”のが難しい分野だ。ただ幼少期に“病弱”だった人が中年期以降に健康となるとか、中年期まで病気一つしなかった人が60代以降あちこち支障が出てくるなど、正に“神のみぞ知る”部分が多いのが特徴だ。
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