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今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


日本が、もう一度「バブル」を作るには…


お隣の国・韓国では昨年から今年にかけて、新たなる音楽の潮流がある。これまでのK-POPとは異なる「トロット(恨み演歌⁉)」が密かに人気を集め出しているのだ。最近のK-POPにはろくな話題がない。若者たちの中には、これまでの“K-POPオンリー”に反発する者達が出て来たのだ。社会情勢も、決してK-POPのように“華やか”ではなくなっている。瀕死の経済の中で“夢の世界”だけが歌われてきたことに、違和感を持つ若者が多くなった。そういう中で「ミストロット(恨み演歌女王⁉)」という番組が誕生し、プロアマ問わず実力ある女性なら誰でも出演できるオーディション番組として人気を得ていった。そして、どの事務所にも属さないソン・カインという女性が優勝したことで、その公平な審査にも喝采が送られた。視聴率も20%を超えた。続けて企画された「ミスタートロット」も30%を超えて終わった。年寄と若者の間にあった“歌の世界の垣根”が取り払われつつある。時代に沿わなければ、どんなに“上手く作っても”幅広く愛される歌にはならない。さて、日本の場合はどうなのだろう。いま日本は“大きな曲がり角”に来ているような気がする。日本の歌謡曲は、アジアのどの国よりも先に“輝いていた時代”があった。70年代前半から80年代後半にかけてである。この時期、日本は「バブル」を直走っていた。香港で、タイで、フィリピンで、かつて私は「日本の歌謡曲」を聴いた。一昔前の歌謡曲を聴いた。日本に“勢い”があった時、その“歌声”は少し遅れてアジア全土に響き渡っていたのだ。つまり、アジア圏の人々にとって、違和感なく受け入れられるのは、70年代から80年代後半にかけての日本の歌謡曲なのだ。それが今は完全にK-POPに変っている。一部で“AKB48型アイドル”も受け入れられているが、それは「歌」として受け入れられたわけではない。「歌」として受け入れられているのは、あくまでも70年代から80年代後半の“歌謡曲”なのだ。そして、ここからが重要なのだが「歌謡曲」というのは「流行歌」とも呼ばれる。つまり、流行を生み出す“勢い”を持っているものなのだ。したがって経済的にも、技術的にも、勢いを持っていれば自然とその時の歌はアジア圏でなら受け入れられる。もう一度、原点に戻って“70年代から80年代後半”のような歌謡曲を生み出すようにしていけば、それがアジアを席巻できれば、経済力はあとからついてくる。やはり「バブル」は芸能にとっても“輝ける時期”だったのだ。
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