伝統的な占星学の世界では「木星」は「サンタクロースの星」であり「幸運を授けてくれる星」ということになっている。果たして本当だろうか。今、ひとりのタレントが、彼の出生時の太陽位置にトランジット(通過中)の木星が0度でピッタリ重なっているのだ。その名は「出川哲朗」誰もが知る芸人タレントだ。近年は人気を出して看板番組さえ持っている。けれども、ここに来て、その出川哲朗氏が窮地に陥っている。タレントのマリエ氏が15年ほども前の「枕営業告発」を行って、その時に同席しながら「助けてくれなかった」「むしろ後押しをした」ということで名前が挙がったのが出川氏なのだ。当時の“力関係”から言って、出川氏が“庇う”とか“助け舟”を出せるほどの「度胸」があるとはとても思えない。したがって、彼を責めるのは酷かもしれないが、近年の“セクハラ”“パワハラ”告発が相次ぐ中においては、告発したい気持ちが出て来るのも解からないではない。一番の問題は「所属事務所も庇ってくれなかった」という部分で、韓国の芸能界では「枕営業」は何人かの“自殺者”まで出ている問題で、日本でもそういう実態があったのだとすれば、それは正していかなければならない。ところで“炎上した”出川氏本人は、その事実を否定している。ただ当時の制作サイドでは、さまざまな証言もあるようで、否定だけで“終わり”に出来るかは微妙なのだ。彼のホロスコープでは現在、トランジットの木星が出生時の太陽に0度で重なっているだけでなく、出生時の火星や土星とも0度で重なっている。したがって、文字通り“炎上しやすい”惑星配置なのだ。通常、木星は“幸運の星”として解釈されるが、私の過去のデータを見ると必ずしもそうではない。事件や事故などでは“凶災を膨張させる”働きを示す場合があるからだ。果たして今回の出川氏の場合には、どっちへと転ぶのか、“木星”の作用を確かめる意味でも大変興味深い。
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