「single-blog.php」* 有料カテゴリ:「今日の迷信・余言・禁言」は月額1,200円で読むことが出来ます。// ざっくりとは終了 // Header画像を変更する事

今日の迷言・余言・禁言

未来と運命に対するヒントがいっぱい


「世代間格差」と「収入間格差」が広がる時代


なぜ、こういう“世の中”になってしまったのだろう。もしかすると「昔」に戻っているのかもしれない。大昔、と言っても200年ほど前の時代のことだが、世の中には“格差”というものがあって、それが“当たり前”のこととして、みんな暮らしていた。だから、格差があったから「不満が渦巻いていた」かというと、決してそうではなかったのだ。それは「格差があるのは当たり前のことだ」と“ほとんどの人たち”が思っていたからだ。ほとんどの人たちが思っていると、それは“その時代の常識”となる。今でこそ、さまざまな“格差”は是正され、だからこそ逆に「格差は好ましくない」とされ、人種間格差や、性別間格差や、職業間格差や、学歴間格差や、家柄的格差や、収入間格差や、世代間格差は、表面上、取り払われようとしてきたが……ここにきて、再び、世代間格差と収入間格差の二つは“広がり”を見せ始めようとしている。しかも、新たに登場した「世代間格差」は、昔の“それ”と同一ではない。昔は“世代間”によって「行うべきことが違う」とか「好みが違う」とか言うような形で格差があったのだが、現代は「そもそも考え方が違う」「暮らし方が違う」という“格差”になって表れている。特に、その“流行”や“会話”は根本的に違っていて、合わせていけるレベルではなくなっている。たとえば十代半ばから二十代半ばくらいの人たちと、六十代半ばから七十代半ばくらいの人たちとでは、その“暮らし方”が根本的に違っているため、一致点を見出すことが難しくなっている。もちろん“世代的ギャップ”というのは昔からあって、年齢差があれば、合わせるのは難しいのが当然なのだが、現代の場合には“言語”や“行動”の根本的なものが違うため、調和させること自体に無理が生じやすい。もう一つ、大きく違ってきているものに「収入間格差」がある。これも日本の場合には最近まで、そんなに大きくは違わなかったのだが、ここにきて急速に“差”が付き始めている。一つには、その仕事によって“収入差”が大きくなり始めていることと、もう一つは“暮らしの形態”によって“生活費”に格差が生まれてきていることが影響している。したがって、同一の収入であっても、実際には相当“生活上の格差”が生じてくるようになってしまった。つまり、その人の収入金額だけで“収入格差”を論じられなくなっている。ただ物価上昇など矢継ぎ早に起こっていることで、ここ何十年も「日本」では少なくなっていた“収入間格差”がどんどん表面化して、このままだと間違いなく十年後には「収入間格差の大きい国」になることは確実と言える。しかも、それに対しての“確かな手立て”が見いだせなくなりつつあるのだ。
「ex-module-past-post-list-01.php」出力:single-post用の過去記事ループ処理

過去の記事一覧今日の迷言・余言・禁言