川崎で起こった「19人殺傷事件」と昨日の午後起こった「元官僚の息子殺人」とは、共に“引きこもりの人物”が関わっている。一方は殺傷の加害者であり、一方は殺人の被害者である。加害者の方は50代で、同居していたのが80代の親戚。昨日の被害者の方は40代で、同居していたのは70代の両親だ。このような家族構成の時に問題が発生しやすい。それは30代くらいまでは子供が“引きこもり”状態でも「仕方がない」と傍観していた親達が、徐々に自分達も高齢化してくることで「何とかしなければ…」という気持ちが強くなるからだ。内閣府の調査によれば、中高年(40~64歳)の“引きこもり”は61万人を超え、青少年(15~39歳)の“引きこもり”54万人を上回っている。もはや“引きこもり”は「若き挫折時の姿」などではないのだ。運命学的な観点からいうと、世の中には最初から“引きこもりやすい生れ”の人達がいる。まずは先天的に“心身の病気や障害”を持って生まれている場合。これは必然的に“家中心”の生活となる。次に知能的に社会生活が難しい場合。さらに、性格的に“社会不適合”の場合。これは“完全不適合”と“やや不適合”の人とが居て、“やや不適合”程度であれば、仕事や職場さえ吟味すれば、普通に社会人として生活できる。つまり、一時的に“引きこもる”ようなことがあっても、本人さえその気になれば、いくらでも“引きこもり生活”から脱出できる。“完全不適合”の場合は、適応する仕事を見つけて“独立自営”で生活できれば、他人から見れば“引きこもり生活”であっても、社会的には何ら問題がない。仕事ができるということは、それがどのような仕事であれ、社会性が身についているということで、決して「孤立無援者」にはならない。“引きこもり”が事件と重なりやすいのは、時として「孤立無援者」ともなりやすいからである。仮に親と関りがあっても、自ら“対話を拒否”しているような場合、家族と一緒でも実質的には「孤立無援者」に属する。そういう場合に、自暴自棄となって“予期せぬ衝動”に駆られて事件を引き起こすなどしやすいのだ。したがって、仮に5年以上の“長期引きこもり”であっても、家族との交流や対話が常になされているなら、社会性という点に関しては何ら問題がない。状況さえ改善すれば、必ず“引きこもり”から脱出できる。親など家族とも完全に遮断した“引きこもり生活”を続けている場合は、基本的に「孤立無援者」となりやすく、何かのきっかけがあれば“予期せぬ事件”を引き起こす可能性はある。したがって、そういう“引きこもり”の人達には、本当は運命学的な観点から「どう生きれば良いのか」伝えてあげることが必要なのだ。ほとんどの場合、社会的な「突破口」というものは有るもので、あまりに年齢が行ってしまった場合や、本人が気力を失ってしまっている場合は別だが、時期さえ誤らなければ、予想外のヒントで“引きこもり”からの脱出は可能なのだ。
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