通常の感覚として、日頃から「夜遊びなどしない」女子中学生が、普通に朝「学校に行く」と言って家を出ている場合、よほどのことがなければ黙って外泊などしない。家族が、その日のうちに警察に「捜索願」を出したのは当然である。ところが、奈良県警は50人の署員を捜索に当たらせたが、なぜか“一般公開”はしなかった。行方不明になった中学生の馬場陽色さん(14歳)が自宅を出たのは12月1日の午前7時20分頃である。普通なら、そのまま学校付近までバスに乗り込んで向かうのだが、その日はバスに乗った形跡がない。当然、学校にも姿を現してはいない。今頃になって奈良県警は「事件に巻き込まれた可能性もある」と言っているようだが、この段階で既に“危うい”ではないか。県警の発表によると、12月3日の朝までは自宅から北西約1キロ付近で彼女の携帯電話の電波情報があった。その後、その発信は途切れているらしい。おそらく、奈良県警は50人の署員を投入して捜索すれば、自分達だけで“不明少女”を発見できると踏んでいたのではないか。まあ、それなら、それでも良い。但し、ここからがいけない。それで発見できなかったのなら、なぜ、すぐマスコミへの「情報公開」に切り替えなかったのか。ここが問題なのだ。父親の話から考えて、家族から「待った」を掛けたとは、とても思えない。あくまで奈良県警が独自判断でストップを掛けていたと見る。なぜか、おそらく、奈良県警の“メンツ”の問題なのではないか。人の命が掛かっているのに、メンツを持ち出すようでは困る。9日になって、もうどうすることも出来なくなって、彼らは“情報公開”をした。形態の電源が切られてから、6日も経っている。6日も経てば、仮に“殺された”と仮定すれば、もう犯人の逃走経路が掴めなくなる。仮に“拉致された”とすれば、はるかかなたの場所に幽閉することが出来る。万が一、本人が自発的に“家出”したのだとしても、10日も経てばもはや潜伏も変装も自由自在である。私には、公開された馬場陽色さんの写真を見て、一つだけ注意を引いた部分がある。彼女は上唇が厚い。こういう人は見ず知らずの人にも優しく親切で、知らない人だからと冷たくすることはない。その“やさしさ”の部分が、例えば、初対面の人から道を訊かれるなどした時、無視できない可能性がある。そういう風な感じで近づいてきた相手が「ワルい人」だったとき、途中までそれに気付かないで応じてしまう可能性はあるかもしれないのだ。
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