政治や芸能やプロスポーツが、もっとも“記者たち”に取り囲まれるケースが多い。そこでの受け答えの一挙手一投足は今や“映像”や“活字”で世界に流される。現代とは、そういう時代である。プロテニスの全仏オープンで2回戦に進んでいた大坂なおみ選手が、今大会の2回戦を「棄権する」と表明した。元々、試合後の記者会見を嫌いがちだった大坂選手だが、今大会は試合前から“それ”を拒否し、実際に会見をボイコットした。その結果として“罰金”が科せられたが、それでも拒否の姿勢を変えない、というのが今回の棄権表明に表れている。さまざまな元プロテニス選手などが、これに対して意見を述べている。総じて、気持ちは理解できるが会見は行うべきだ、という意見だ。もっともな見解である。最初にも書いたように、記者会見を行うのはプロテニス選手だけではない。政治家とか、芸能人とか、各種アスリートとか、実業家とか、嫌でも記者会見に応じなければならないことがある。事実上、世間的に表立った形で仕事をしている人は、何かしらの問題発覚や公的な場で記者会見することが習わしとなっている。当然、ほんとうは「会見したくない時」もある。それでも、表立った形で仕事をしている人には、その任務を果たさなければならない義務がある。もちろん、くだらない質問とか、揶揄するような質問をしてくる記者もいる。それでも、きちんと応じることが出来るのがプロなのだ。なぜなら、有名芸能人やプロスポーツ選手の場合、スポンサーがついている。本人に対して多額の報酬が支払われているのだ。それら企業の「顔」として、世の中に出ていることを忘れてはならない。言ってみれば、彼女のイメージが、そのまま“スポンサー企業”のイメージとなる。「私とは関係ない」とは言えないのだ。関係のないものに、人は報酬を支払わない。私は、ほとんどの日本人が、まだ「大坂なおみ」の名前を知らなかった時に、この女性はやがて「大活躍するだろう」ということで、彼女に関してブログで書いた。それから半年くらい経ってから、マスコミに注目され出したのだ。そういう意味では、私はその人の“才能”を見抜く眼は確かなことが多いのだが、ときどき才能は豊かでも崩れ去っていく人物がいる。どんなに「才能」と「運」とを持っていても、人間的に成長しなければ、世間の“荒波”は容赦がないのだ。
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