近年は正月に日本を訪れる外国人が多くなった。特に中華圏からやって来る人たちは多い。当然、正月に来ればデパートでは「福袋」を売り出している。その中国女性は初めて日本を訪れたらしい。団体客として向かった先は有名デパートである。最初、その女性は「福袋」を買うことに躊躇していた。中身が解からないので不安だったのだ。ところが仲間たちが購入し、その中に有名ブランドのウエアなどが入っていたのを見て安心し、自分の孫たちのために“三つの福袋”を購入して中国に戻った。そうして孫たちに、それを“お土産”として渡した。ところが、その孫の一人から「どうして日本まで行って中国のモノを買って来たの?」と不思議がられた。そこで初めて「福袋」に入っていたモノが「メイド・イン・チャイナ」のタグが付いていたことを知る。その女性は「中国製を売りつけるなんて、日本人に騙された」と大いに憤慨しているそうだ。う~ん、なかなか面白い記事だ。まず、この女性は「福袋」というものの本質を分かっていない。あれは、新年の“運試し”に購入するものであって、中身の価値に主眼を置くものではない。近年では、そのこと自体、日本人でさえ“売る”側も、“買う”側も、勘違いして販売されているケースが多い。中身が解からないから「福袋」なので、中身が解かるなら“福を引き当てる”という本来の役割を果たせなくなる。前にも書いたが、こういうものは本来“運試し”にすべきもので、“売る方”も“買う方”も、そういう本来の原点に戻すべきだと私は思っている。例えば「おみくじ」は「大凶」が出たからといって、どこに抗議をするのか。自ら引き当てたのだから、今年は“そういう年なのだ”と自覚すべきが本来の姿だ。それを怖れるなら、最初から購入すべきではない。まったく同じことが「福袋」にも言える。ブランド品が欲しいのなら、正当な価格で購入すべきである。本来、ブランド品とはそういうものなのだ。安い品物が欲しい人は“ノーブランド製品”を購入すれば良い。さて、私が一番言いたいのは、この中国女性に対してではない。「メイド・イン・チャイナ」の“占い”を、ことのほか“ありがたがるエセ占い師”たちに対してである。日本人占い師である彼らは、中華圏の占いに対して“きちんとした検証”も行わずに、ただ中国で500年も前に出版された“妖しげな古書”に縋りつきながら商売をしている。それも“本気でそれが正しいと信じ切って”商売をしている。救いようなない“輩たち”が日本には無数にいる。別に“中国かぶれ”だけではない。“欧米かぶれ”も同様である。恥ずかしくも、日本を代表する名の通った占い師たちなら、まずは“十分な検証”を行ったうえで日本に持ち込んでもらいたい。
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