私が初めて大谷翔平投手を公的に占ったのは、2012年暮れの「北海道新聞」紙上でだった。その年、彼は日ハムから1位指名を受けてプロとなったが、まだプロ野球のユニフォームに袖を通していなかった。その時点で私は、彼は日本でもアメリカでも“トップにたてる”こと、そして“二刀流で活躍できる”ことを断言した。あれから早いもので9年近くも経っている。実は、その少し前、私はたまたまTVの報道番組で初めて大谷投手の“練習している映像”を見た。もちろん高校生時代の映像だ。その時、初めて見たのだが、そこに彼の“将来”を見た。実際には“感じた”と書くのが正しい。だから、たまたまその年の暮れに新聞社からの依頼で彼を占うことになったが、実はその時に“二刀流”だということを初めて知ったのだが、投打にわたって活躍するだろうと思ったので、上記のような判断となった。現在、彼は大リーグで“投・打”で活躍しているが、今年の場合には「打」の方で注目されている。7月13日に行われる「オールスター戦」のファン投票で“断トツ”トップを走っているので、間違いなく出場するだろう。文字通り「二刀流」として、日本でも活躍し、アメリカでも活躍する存在となった。私の感じた“将来の映像”は間違ってはいなかったのだ。けれども私は、彼に対して、もう一度占っている。その時は日ハム時代で、それも投打でいちばん活躍して輝いていた年だ。私はTV局の依頼で“珍しい占い”で占うことを要求されたので「墨色判断」という占法を使った。そして、彼自身に文字を書いてもらって判断した。そうして翌年の“足の故障”を見事に言い当てた。さて、私は別に自慢がしたいわけではない。彼の“今後”を語る上で必要だから、いまの話を加えたのだ。実は、今年は大活躍で終わると思うのだが、今後に対しては“不安材料”もある。まず投げる方では“細かなコントロール”が失われてきているということ。打つ方では“空振り”が多くなってきているということ。この二つは、好調な時は目立たないが、不調になると必ず“問題”となる。一気に崩れさせていく危険性を持つ。彼は、“大リーグ型”に自分の身体を変えていった。その結果、文字通り、ボールのスピードは速くなり、打撃の飛距離は伸びた。けれども“微細な技術”が失われつつある。その点を修正していかないと、ムリをして身体を壊すことになりやすい。特に、足と肘は今後も“要注意”の箇所なのだ。
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