世の中には何でも“正しく”なければ気の済まない人達がいる。そういう人たちは「あれもダメ」「これもダメ」と言って、世の中に“規制”や“罰則”を増やしていく。そして、そういう人たちは「私たちは世の中を良くしている」と心底思っている。飲食店以外のサービス業での“喫煙”が禁止になった。確かにタバコは健康に良くない。20代の時には一日60本以上は吸っていたタバコを、私は友人との酒の席での“賭け”で止めた。二人で同時に“禁煙”したのだ。その後、もう何十年にもなるが、私は全く吸いたいとも思わない。一方、友人の方は、いつの間にか元に戻った。私はあの時、単純に“賭け”に勝ちたかっただけである。健康のために止めようなどとは少しも思っていなかった。多分、それが良かったのだ。人間は“正しいこと”を意識して物事を始めると、大体長続きしないものだ。私のように、よこしまな気持ちから始めると、いつでも再開できるという気持ちがあって、かえって長続きできたりする。「規制」は、上から押さえつけるような締め付けが一番良くない。そういう意味では、実質「カジノ法案」とも呼ばれる「IR実施法案」が可決されたのは、とても良いことだ。ギャンブル依存症を恐れる人たちが本気で反対しているが、前にも言ったが「依存症」はギャンブルに限らない。“アルコール依存症”だって、“買い物依存症”だって、“ゲーム依存症”だって、何でも同じだ。何かに“縋ろう”とする気持ち、“現実逃避”しようとする気持ち、“ストレス発散”しようとする気持ち、それらが依存症を生み出す。その根本的なところを押さえないで、結果の部分だけに規制を加えても、依存症は無くならない。別な形に置き換わるだけだ。最近、パチンコにも規制が掛かっているが、彼らは実際に近年のパチンコ屋さんに足を運んでみたことがあるのだろうか。特に「1円パチンコ」のコーナーで座っているのは、ほどんどがお年寄り達である。若い人たちなど少数である。これはどういうことかというと、お年寄りの“娯楽”が乏しいということなのだ。「1円パチンコ」の場合、勝っても知れている。本当の“ギャンブル好き”からすれば、勝負などと言える金額ではない。それでも集うのは、楽しみの少ない“孤独な老人たち”の唯一の“小さな楽しみ”に違いないからだ。そして、世の中には、そういう“小さな楽しみ”で生きていられる人達が無数にいるということを、“正しい生き方”を主張する政治家たちは見つめなおした方が良い。
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