今から10年後の日本を想像するのは、簡単なようでいて、実際にはなかなかに難しい。その“難しい領域”に挑んだ作品が入江悠監督・大沢たかお主演の映画「AI崩壊」だ。AIを暴走させてしまった容疑をかけられ、逃げ出す主人公を追っていくサスペンス・パニック作品。設定は2030年の日本列島。完成報告会見で、2年間休業していた俳優業を復活させた主演の大沢たかお氏は「AIを扱った作品だから、CGを多用するのかと思ったら全く違って…」と全編が“肉体労働”であったことをぼやいている。確かに、近年の特にアメリカ映画は“近未来”を扱った作品では、必ずと言ってよいほどCGを用いる。そのせいなのか、近年のアメリカのサスペンス映画、及びパニック映画は、確かに映像で見る限りは華やかで迫力があるのだが、それでいながら本当の意味でのハラハラドキドキ感が乏しい。思うに、こんな映像はCGに決まっているという考えが、どうしても頭の隅から離れない。したがって、一方では映画世界に引き込まれる自分が居るのだが、もう一方では“CGの絵空事”として観ている自分が居る。だから迫力の割には感動できない。どこかで「確かにすごいけどね…」で完結している。考えてみれば、それは昔のような本当の感動ではない。昔の映画はCGなど用いなかったが、用いなかったからこその迫力があった。結局、人には“つくりもの”は“つくりもの”として受け止める習性のようなものが備わっているのではないか。そういう点から言えば、特にAIにまだまだに馴染み切っていない日本人にとっては、全編、人間の身体そのものを使って表現しようとしたこういう作品の方が、実際の恐怖や焦燥感を感じさせてくれるのではないだろうか。そして、日本の映画が“ハリウッド作品”に勝てるとすれば、こういう方法を駆使するしかないようにも思えるのだ。これは映画界だけの話ではなく、日本人が「世界」を相手にしていこうとするなら、アメリカを手本にしてはならないのだ。アメリカの“逆手”を取っていく発想でなければ「世界」に輝く日本にはなれない。
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