最近は誰もが“いろいろな国”の動画を観る。色々な国で、暮らしている人たちを観る。昔は、外国と言えば「どこの国」なのか、そこに暮らす人たちを観れば、すぐに判断できた。けれども最近はそうではない。色々な人たちが、そこに暮らしているからだ。「色々な人達」文字通り“色色な人たち”、つまり「白人」「黒人」「黄色人」「障害者たち」「異色の性人」などだ。もしかしたら、このように書くこと自体が“差別”とか“侮辱”とか“何ハラ”とか、言われそうである。ということで、オーストラリアでは現在、一つの問題が持ち上がっている。オーストラリア女子バスケットボール代表に選ばれたリズ・キャンベージ氏が、AOC(豪オリンピック委員会)のプロモーション写真は「人種的多様性を反映していない」として、それを理由として「オリンピックをボイコットする」と警告しているのだ。彼女は、このプロモーション写真を「ホワイト・ウオッシュ(白く塗りつぶされた)」であると言う。現地では、この表現には“問題を隠す”とか“ごまかす”とか“白人しかいないことにする”などと言った、もう一つの意味を持つらしい。実は彼女は、今回だけではなく、さまざまな機会に“この種の発言”を繰り返しているらしい。大柄で力強い顔立ちをしているリズ・キャンベージ氏はナイジェリア人の父を持ち、オーストラリア人の母を持ち、ロンドンで生まれている。最近は、こういった“その人の国”を見定め難い人たちが多くなってきた。近年は「日本人」でも“黄色い肌”ではない人達も多くなってきている。ただプロモーション写真というのは“わかりやすさ”も重要なポイントで、必ずしも“有色人”を加えなかったから、差別的であるとは決めつけられない。もちろん、或る程度は“平等に反映”させるべきであるが、女子バスケットボール豪代表コーチのトム・マーハー氏のように「さまざまな主張を、いちいち採り上げていたらきりがない」と切って捨てる反論もある。要するに“コロナの問題”がなくても、世界は今さまざまな問題を抱えていて、その“歪み”の中で、オリンピックは“妖しい雲行き”の中に突入しつつある。
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